【王道プロレスのファイナル・フロンティア見参】
2010年8月20日、21日『WWE RAW presents サマースラムツアー2010』両国国技館2連戦の興奮を完全パッケージ！　他誌を圧倒するド迫力のカラーグラフ激写とkayfabeなしの真実の詳細全74ページ、溺死の日本マット界に黒船WWEの爆風が迫る!!。

【ライオン道、見参！　El Dorado黄金郷】
　2009年度の全世界MVPの座に輝いたクリス・ジェリコが魅せる涙なき道化師の魔術を解剖。大人のファンとして、やる側目線でジェリコの一挙手一投足を凝視すれば、聞こえる筈のないヘッドロックの状態から耳元で囁く次のスポットのコールが正確に読み取れる。これが「鉄人28号を操る正太郎少年のリモコンとなってスポット展開の指示を汲む楽しみ方」である。凱旋の緊張で地に足が着いていないヨシ・タツを手の平に乗せ、いともスムーズに試合をリードしていく。
　弓矢固めにジャーマン・スープレックス、そしてヨシ・タツはWWEでは使わないバックドロップで応答。フィニッシュは二度目の逆エビが「ウォール・オブ・ジェリコ」になり、ジャーマン・メタルの神カイ・ハンセンに原点回帰。試合を見ながらロックの爆音が頭でグルグル回るなどという経験は滅多に出来ない。様式美芸術であるメタルバンドとプロレス試合のフックとターンが同じ合図で構成されていることに気がつけば、アイアン・メイデンの新作『ファイナル・フロンティア』もライオン道の試合も三倍楽しめる。砂上の楼閣はヨシ・タツを輝かせたのだ。

【山本尚史Coming Home　雷鳥の銀の翼が天翔る】
　大車輪二―ルキックの打点の高さを見よ。華麗なるハイキックが宙を舞う。北米中を飛び回ってヨシ・タツが見た世界の広さと奥深さをここに集約。2日目にはエースのジョン・シナと組んでメインに登場。二度と同じ試合はないのだ。

Mission Editorial:齊藤通弘、山岡太郎、伊藤康司、タダシ☆タナカ、西京子 special thanks to the music of Fozzy & IRON MAIDEN - The Final Frontier

【Nexus軍のSTARBLIND】
　硬直したまま年功序列を続ける日本マット界のアンチテーゼ、それがNexus軍だ。新人選手たちがメインを務めてしまう。

【ランディ・オートンThe Talisman　二世レスラーは守護神なのか!?】
長い手足を広げたたたずまいだけで銭が取れるレスラー。

【王になろうとした男　ジョン・シナ】

【エディ・ゲレロに捧げるミステリオvs.エヴァン・ボーン大空中戦の緩急自在】
　アヴァロン島の冥界に向けて、二人の戦士が天空を舞う。願わくばWWEに、日本ツアーのみクリス・ベノワに敬意を示す行動を見せるのを許して欲しい。

【掛け値なし盛況WWE両国の意味☆錬金術師クリス・ジェリコ圧巻〜Fozzyライオン道】
特別寄稿：タダシ☆タナカ

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