週刊マット界舞台裏’10年3月25日号

 春の一大イベント、3・21両国国技館を目前に控えた時期に、全日本プロレスが最大のピンチに陥った! エースというより文字通り大黒柱の武藤敬司が、右ヒザの手術で長期欠場を余儀なくされる事態に陥ったからだ。
 それはマッチメーク上の問題にとどまらず、再び借金地獄に陥りかねないもの。某専門誌は「8年前はどんな状況でも休むことができなかった武藤が、手術に踏み切れるだけの布陣が整ったとみることもできる」とノン気なことを書いているが、ファンが知りたいのはそんな表層ではないハズだ。元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者は、「ノアの小橋建太や潮崎豪、新日本プロレスの棚橋弘至の欠場と比べても5倍ぐらいダメージの大きいもの!」と警鐘を鳴らす。
 全日プロにとって武藤の長期欠場は、団体が“窒息寸前”になりかねないほど深刻な問題なのである。
 アメプロファン待望のWWE『レッスルマニア』(3・28米アリゾナ州フェニックス)が目前に迫った。『週刊プロレス』は斎藤文彦氏ら4人の記者と2人の米マット通信員が現地に集結し実に6人体制で取材にあたる予定だが、この熱の入れ方の背景には、アントニオ猪木の殿堂入りという注目すべきイベントがある。
 大手術を乗り越えた最近の猪木はとにかく絶好調! 元々イケイケのサイモン・ケリー・猪木取締役を帯同してWWEに乗り込む猪木だけに、殿堂入りした目録を受け取っただけで手ぶらで帰ってくるとは思えない。
 そこに猪木ービンスの巨頭会談が行われ、IGFとWWEが電撃提携するかもしれないという情報も。もし実現したら、日本プロレス界がひっくり返るような大ニュース! そこで早速、井上記者が米マットのネットワークを駆使して探りを入れてみたところ……。う〜む、飛ばし記事の方が面白いかも知れないが、こういった冷静な分析こそ信頼に足る取材の成果に違いない!
 3・18リアルジャパンプロレスの後楽園ホール大会で、『初代タイガーマスク30周年記念試合』として組まれたタイガーマスクvs.天龍源一郎の初の一騎打ちは、天龍チョップの猛攻に苦しみながらもタイガーマスクがキックで反撃し最後はチキンウイング・フェースロックで辛くも勝ち名乗りを上げた。
 初代タイガーマスクこと佐山サトルのエピソードは、これまで何度も記してきたが、今回は敗れた天龍の最近の様子を述べてみよう。4・19新宿FACEで自主興行『天龍PROJECT』の旗揚げを控えている天龍。最後の大勝負に出る天龍だが、多くのファンは豪放らく落なイメージを持っていると思うが、初代タイガーに敗れた天龍からは珍しく弱気とも取れる発言が飛び出した!
 それというのもミスター・プロレスと呼ばれる天龍にも、“山の神”と呼ぶ頭の上がらない人物がおり、なぜその山の神に天龍が頭が上がらないのかも、暴露ネタを絡めて今週号では明かされている! 間違いなく、天龍番の記者らは知っていても書けない情報がぎっしりなだけに、本当の現況を知りたければ『マット界舞台裏』をご指名願うしかない。
 今週の『マット界舞台裏アーカイブス2009』では、“井上記者命名”ゾンビ茨城の話題を取り上げている。今号はなにひとつネタが色あせてないという、超オススメの号なのだが、その中でも遭えて茨城氏やW★INGネタを紹介させていただこう。
 いま茨城氏のエピソードを振り返ってみると、ある意味では豪快に感じてしまう。それくらい茨城氏のエピソードは強烈だ。そのエピソードの強烈さで人々の印象に残り続ける茨城氏は、まさしくゾンビ! 結局W★INGの復活もワンナイトでは終わらず、4・30新木場でも大会が行われる。今度は一体どんな事件が起こるのだろうか?
 今号のファイト!ミルホンネット編集部担当ページは、巷で話題の頑固プロレス「ザ・西調布サスペンス劇場」の全容を、これだけで15ページもぎっしりなのだから、インディー・マニアは歓喜の涙にくれるかも!? 新生FMWにも(ちょっとだけ)登場した(どうやら中身は日本人の)レザーフェイスが、大久保一樹の王座に挑む!

△渡辺宏志(時間切れ引き分け)△前田光世(写真上)
 定期購読者の皆様には、海外情報局の中身の濃さが評判だ。海外サイトのリンクを貼っているだけのお粗末なブログ見出ししか知らない方には、例えば「月曜TV戦争」の再現となったWWE対TNAの深層紹介以下、読み応えがまるで違うことが理解されるであろう。もちろん格闘技ファン向けにも、UFCのテレビ東京放送や石井慧のハワイ復帰戦をどこのメディアよりも早く報じている事でいかに地獄耳か証明されているのみならず、他誌に追随されていることは説明するまでもない。業界関係者の定期購読者が多いのは自然の成り行きであろう。
 バックナンバーも売上急上昇! この機会に是非ダウンロードしてお読みください。
<今週の見出し>
▼武藤の長期欠場により、全日プロは“窒息寸前”の大ピンチに!
▼WWE殿堂入りの猪木に、ビンスとの会談&電撃提携の可能性は?
▼最後の大勝負に出る天龍だが、豪放らい落なイメージから一変!?
<アーカイブス2009>
▼さすがはゾンビ茨城 W★INGの復活はワンナイトでは済まない?
<ファイト!ミルホンネット編集部>
大久保よ、誰が為に闘うのか・・・
3・7頑固プロレス「ザ・西調布サスペンス劇場」徹底検証
by フリーライター征木大智&音楽写真師BIG板井
▼タブー満載企画<海外情報局vol.29>
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・『It's Showtime OKTAGONミラノ大会』ペトロシアン、ムエタイ強豪に勝利
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★合わせて読めばさらに楽しめる!
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猪木殿堂入りでIGFとWWEの交流発展の可能性は?

武藤の長期欠場により両国も満員にならず、窒息寸前の全日プロに迫る!

週刊マット界舞台裏'10年3月25日号

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