シュートボクシングで輝かしい戦歴を残した小さな格闘家・村浜武洋がプロレスに転向。その移籍先は意外にも、村浜のキャリアからは対極に位置する浪花のエンターテインメント集団・大阪プロレスだった。多くの関係者が眉をひそめ、疑問符を記した移籍劇はしかし、大方の予想を裏切って、そのミスマッチが絶妙の味をかもし出し、村浜がその後もホイラー・グレイシーや魔裂斗らと名勝負を繰り広げるに至って、一時は格闘家生命の終焉と囁かれた村浜株再浮上の結果を導き出した。そんな、けったいでおもろい存在の村浜に興味を抱いたギネス級長寿ＦＣ闘竜はインタビューを敢行。もちろん村浜から聞き出したかったポイントは、それまでほとんど語られることのなかった、村浜のエンターテインメント観。『こんな１円の得にもならんこと、さっさとやめることっスよ！』と、闘竜の存在自体を罵倒されながらも、『プロレスラーはガチもこなせるべき』と口にした村浜の真意とは？これは、格闘技ファン、プロレスファンの枠を超え、日本のエンターテインメント業界に関わる人間すべてに物申す村浜武洋・痛快放談録である。