[ファイトクラブ]十人十色のマット界と世Ⅳ虎-安川惡斗戦第二弾!新日ノア、週刊マット界舞台裏の説明責任を果たす

[週刊ファイト’15年3月12日号]採録 [週刊ファイト’17年2月2日号][ファイトクラブ]公開中

世志琥の2・11韓国ソウル『ROAD FC 036』大会での総合デビュー戦が発表された。そこで、すべての発端となった事件を取り上げた本誌’15年3月5日号の記事を採録する。part2
世志琥2・11韓国ソウル『ROAD FC 036』総合デビュー発表!

▼十人十色のマット界と世IV虎-安川惡斗戦追及第二弾!
 新日ノア予想、週刊マット界舞台裏の説明責任を果たす
 by タダシ☆タナカ
マット界舞台裏’15年3月12日号巌流島旗揚げ世Ⅳ虎惡斗奈落新日ノアDEEP豊登肖像ZERO1船木鈴木

 2015年3月5日、新日本プロレスが旗揚げ記念日に大田区総合体育館で『ニュージャパンカップ』を開幕。999円ワールドで視聴した大人のファンは、邪道・外道の実況解説を楽しんだに違いない。いよいよ3月15日のノア有明コロシアム大会では、鈴木軍の猛威(新日の管轄)が顕著になろう。
 また、スターダム後楽園ホール大会がサムライTVの2時間枠で放送、世間を騒がした世IV虎vs.安川惡斗事件の余波が続いている。独自の観点からの本誌にしかやれない続報と合わせて、電子書籍ジャーナル『週刊マット界舞台裏』の説明責任を果たしたい。
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 内部情報にアクセスしている立場にない専門記者が予想を活字にして、外れたらそれは結構なことでもある。良い意味で裏を描いてくれたことになるからだ。あるいは、ケツ自体は予定のまんまだったとしても、試合内容が想像力を上回る出来だったら、これまた高評価すべきこと。良いものは良い、つまらなかったらダメ出ししてこその報道である。
 本誌だけが先行して毎週繰り返し大書している、邪道現場監督にケツ決めの権限まで明け渡した崖っぷちのノアであるが、鈴木みのるが丸藤正道からベルトを奪い、次期挑戦者には森嶋猛が名乗りを上げるのであろうか。
 普段はどこよりも早いスクープなりを売りにする本誌だが、金曜発売サイクルの違いもあり、スターダムの事件に関しては後追い報道である(笑)。但し、遅い話題のは中身を問われるのみならず、今のネット社会で本当に速いのは、もう会場からTwitterなどで即刻発信している組なのも現実だろう。
 サムライTVは「両選手の入場から退場まで、基本的にノーカットでお届け。これはこの試合で起こった出来事をより公平な形で皆様に見ていただきたいと判断した結果」と事前煽りも抜かりなく、当初予定に従っただけだが28日土曜夜に放送。録画予約した者は多かったのではなかろうか。
 決して和田京平レフェリーの止めるのが遅すぎた訳ではないことが確認出来たのは結構なことで、見ずに書いている連中には牽制球を投げた。しかし、そこに時間枠を割いたせいで、もうひとつの問題カードだった試合時間だけで9分20秒ある、はづき蓮王vs.愛星ゆうな戦が巧妙な編集で半分になっていた。先週号を読み返していただきたいので詳細は割愛させていただくが、なにしろ事件後初となる3月8日の新木場大会、愛星も体調不良を理由に欠場が発表された。どうやらもとから予算の関係でアフレコなので、事件を知ったあとの解説と、全体の編集構成だったのはがっかりだ。ライブ実況だと、予定にない試合内容の伝え方がまたネタに出来たからだ。確かにメインは放送されたが、スターダムの問題点は巧妙に隠ぺいされた格好になる。
 具体的には、謝罪会見の動画も公開され、風香GMが「実力差のありすぎるカードを組んだこと」の反省を口にしているのに驚いた。本件に関してはプロレスの仕組みに触れないことには事件の分析がままならない手前、タブー制約のある業界媒体には表現の難しさが付きまとう。ケーフェイに煩いスターダムにしては、頭隠して尻隠さず。一般ファン向け公開会見にしては不用意過ぎる発言である。プロレスは錯覚や幻想を創り出して大衆感情操作を実践するスポーツ芸術であり、本当は誰が強いとかはビジネスの本質とは無関係のことだからだ。

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