[ファイトクラブ]4・8 UFC 210でダニエル・コーミエの王座にアンソニー・ジョンソンが挑戦!セミではワイドマンvs.ムサシ

[週刊ファイト2月2日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

 NY州バッファローで4月8日(現地時間)に開催されるUFC 210。この大会で、ライトヘビー級王者ダニエル・コーミエに、アンソニー・ジョンソンが挑戦する。両者の対戦は2度目で、前回は2015年だった。初戦を振り返り、その後の両者の現在の状況、今回の再戦の見どころについて解説しよう。
 また、セミでは元ミドル級王者クリス・ワイドマンとゲガール・ムサシも対戦。こちらも見逃せないカードだ。

▼4・8 UFC 210でダニエル・コーミエの王座にアンソニー・ジョンソンが挑戦!セミではワイドマンvs.ムサシ
 Text by 稲垣 收
・大激戦だったコーミエvsジョンソン 1
・UFC 200でジョーンズがまさかの失格欠場!コーミエは元“ミドル級絶対王者”アンデウソンと戦った
・コーミエ戦後3連続KO勝利のジョンソン。前回の敗戦直後も「みんな、絶対あきらめるな!」とマイクで言える心の強さ、良し!
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・クリス・ワイドマンvsゲガール・ムサシも注目カード!
・UFC187&UFC210:ダニエル・コーミエとクリス・ワイドマンまた一緒

 前回の対戦も大激闘だった。
 不祥事の連続で王座を剥奪(はくだつ)されたジョン・ジョーンズに代わる新ライトヘビー級王者を決定するため、2015年5月、ラスベガスのMGMグランドガーデン&アリーナで行われたUFC187で、コーミエとジョンソンは激突した。

 その1年前の2014年5月にコーミエは、ダン・ヘンダーソンをまるで子ども扱いし投げて投げて投げまくり、3Rに裸締めで仕留めて見せた。PRIDEで二階級制覇を成し遂げ、ストライクフォースでは“皇帝”ヒョードルにもTKO勝ちした、あのダンヘンを、である。

 コーミエも、ダンヘンも、ともにレスリングで2度米国代表になった実績を持つが、ダンヘンの五輪最高位が1992年バルセロナでの10位であるのに対し、コーミエは2004年アテネで4位に入賞している。その差が出たというところか――。

 そのダンヘン戦後、コーミエは2015年1月のUFC 182で王者ジョン・ジョーンズと対戦。判定で敗れ王座獲得はならなかったものの、大激戦を繰り広げ、大会ベストファイト賞(ファイト・オブ・ザ・ナイト)に選ばれた。

 一方アンソニー・ジョンソンは、同じ2015年1月にスウェーデンのストックホルムで行われたUFC on Foxで“スウェーデンの英雄”アレクサンダー・グスタフソンを135秒でTKOし、地元ファンを悲嘆のドン底に叩き込んだばかりだった。

 さて、その両者の最初の戦いを振り返ると同時に、その試合後の両者の歩みを見てみよう。

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