ジェイソン・ウィルニスが王座防衛！グローリー37ロサンゼルス

(C)GLORY

　1月20日（現地時間）にカリフォルニア州ロサンゼルスで『Glory 37　Los Angeles』が開催された。
　K-1失速後、世界最大のキック団体となっているグローリーだが、米テレビ局と長期契約、UFCファイトパスと契約でネット生配信もはじまり、勢いに乗っている。一時は北米進出にこだわるあまり失速していたものの、現在は本拠地である欧州を中心に戻し再スタートした事が成功したようだ。
　今大会では、ロサンゼルス大会でメインにはミドル級王座戦が組まれた。王者ジェイソン・ウィルニスがイスラエル・アデサンヤの挑戦を受けた。あのサイモン・マーカスをKOして新王者になったウィルニスに対し、挑戦者アデサンヤは挑戦者決定トーナメントに優勝し、現在6連勝中だ。試合は得意の打撃でアデサンヤを追い詰めたウィルニスが判定勝利で王座防衛を果たした。

　更に本来はフェザー級王座戦も組まれていたのだが、王者ロビン・ファン・ロスマーレンが計量に失敗した為、王座剥奪、挑戦者のマット・エンブリーが勝利した場合のみ新王者になるという特殊キャッチウェイトルールで試合が行われた。グローリー保守本流と言える人気者、ロスマーレンだが、このミスは痛いという感じだ。試合は、老獪なロスマーレンが試合序盤はエンブリーに打たせつつ、ローキックで相手にダメージを蓄積させ、4Rに右ボディから連打でたたみかけKO勝利。しかし、ロスマーレンが勝利した為、フェザー級王座は空位という結果になってしまった。

　また、ウェルター級王座挑戦者決定トーナメントも開催され、決勝まで勝ち残ったヨアン・コンゴロとカリム・ベンマンスルが対戦。コンゴロがパンチラッシュでベンマンスルをコーナーに追い詰めてダウンを奪いKO勝ち。コンゴロが王座挑戦権を獲得した。

■　Glory 37　Los Angeles
日時：2017年1月20日（現地時間）
場所：アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス

＜ミドル級王座タイトルマッチ＞
○ジェイソン・ウィルニス（オランダ／王者）
　判定　3-0
●イスラエル・アデサンヤ（ニュージーランド）

＜ウェルター級挑戦者決定トーナメント決勝＞
○ヨアン・コンゴロ（スイス）
　3R 2分57秒 KO
●カリム・ベンマンスル（フランス）

＜ヘビー級＞
○グト・イノセンチ（ブラジル）
　延長判定
●ダンジェロ・マーシャル（キュラソー）

＜ウェルター級挑戦者決定トーナメント準決勝＞
○カリム・ベンマンスル（フランス）
　判定　2-1
●アラン・シェインソン（アルゼンチン）

＜ウェルター級挑戦者決定トーナメント準決勝＞
○ヨアン・コンゴロ（スイス）
　判定　3-0
●コンスタンチン・クジン（ロシア）

＜フェザー級王座決定戦＞ ※ロスマーレンは計量失敗のため王座を剥奪され、エンブリーが勝利した時のみ新王者となる。
○ロビン・ファン・ロスマーレン（オランダ）
　4R 2分0秒 KO
●マット・エンブリー（カナダ）

＜ヘビー級＞
○ジョナタ・デニス（ブラジル）
　判定　3-0
●トーマス・モズニー（スロバキア）

＜ミドル級＞
○ウォーレン・トンプソン（米国）
　判定　3-0
●マイク・ルメール（米国）

＜スーパーバンタム級＞
○ゾイラ・フラウスト（米国）
　判定　3-0
●ダニエラ・グラフ（ドイツ）

＜フェザー級＞
○ギガ・チカッゼ（ジョージア（グルジア））
　1R 2分3秒 KO
●ヴィクター・ピント（フランス）

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