6・16 WWE『ペイバック』壮絶ジョン・シナ地獄からの生還 地元復帰CMパンク快勝 世界ヘビー級王座移動、悪役転向?アルベルト・デル・リオ

 2013年から登場の新しいPPV!“ペイバック”…それは報復の夜。シカゴを舞台に行われる新たなイベント、WWEの新章が紡ぎ出される瞬間をお見逃しなく!
 2013年6月16日(アメリカ現地時間・日本時間17日)にイリノイ州シカゴで、WWEのPPV大会『ペイバックが開催された。メインでは、ジョン・シナと怪物ライバックの因縁決着戦、地獄の3本勝負(3ステージ・オブ・ヘルマッチ)でWWE王座タイトルマッチが行なわれた。この試合は、ランバージャックマッチ、テーブルマッチ、そして救急車マッチ(相手を救急車に放り込む事で決着がつく)の3本勝負で決着をつける完全決着戦だ。
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(c)2013WWE, Inc. All Rights Reserved.

 試合はまず、ランバージャックマッチで大勢のスーパースターがリングを取り囲む中、スタート。ジョン・シナは場外でライバック、そして大勢のスーパースターでもみくちゃになっている中に、コーナーポスト最上段からダイブを敢行するも、最後はリング上、ライバックのシェルショックが炸裂し、まずライバックが1勝した。続くテーブルマッチでも怪力ライバックが圧倒、しかしジョン・シナが隙をついて逆転のテーブル葬を決めて1勝1敗とした。最後の救急車マッチは、入場ステージにある救急車に場所を移してライバックが大暴れ。救急車を怪力で破壊し、車体のボディーでシナを殴りつける。しかし、試合巧者のシナは、上手く救急車の屋根の上にライバックを誘い出し、逆にアティテュード・アジャストメントで投げつけた。ライバックは救急車の天井をブチ抜いて車内に真っ逆さまに落ちていく。ジョン・シナ、衝撃の勝利となった。
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(c)2013WWE, Inc. All Rights Reserved.

 また、地元シカゴという事で、『レッスルマニア』でアンダーテイカーに敗れた失意で姿を消していたCMパンクが、クリス・ジェリコの呼びかけに応えて復帰戦。グレイシー柔術のパーカーを着て登場したCMパンクは、悪のマネージャー、ポール・ヘイマンと組んでいるヒール(悪役)であるが、地元という事もあって大声援。試合は、試合巧者のCMパンクとクリス・ジェリコらしく、レスリングがかみ合った展開で、最後はCMパンクのGTSが決まりフォール勝ちとなった。クリス・ジェリコはこの大会後、自らのロック・バンドのツアーが始まるので、暫くはWWEを離脱。CMパンクと入れ替わる事になる。
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(c)2013WWE, Inc. All Rights Reserved.

 メインのWWE王座は移動しなかったが、この大会では王座が相次いで移動。特に世界ヘビー級王座は、ドルフ・ジグラーからアルベルト・デル・リオが取り返した。しかし、数週間前、ジャック・スワガーの攻撃で脳震盪を起こし欠場していたジグラーに対し、執拗に頭部へのキックを繰り返す非常なデル・リオに観客はブーイング。最後も頭部へのキックでフォール勝ちしたものの、観客は祝福せず、ジグラーに同情が集まった。これにより、デル・リオは再びヒール・ターン(悪役転向)するようだ。
 第1試合で行なわれた、3WAYでのインターコンチネンタル王座戦では、ザ・ミズが四の字固めでバレットを仕留める瞬間に、漁夫の利のような形でフォールしたカーティス・アクセルが王座を奪取。アクセルの父親、“ミスター・パーフェクト”カート・ヘニングが一時期、代名詞としてしていたこの王座を父の日に取り返したという事で、偉大なる亡き父に捧げるというアングルであったようだ。

翌日のRAWを加えた詳細版は、マット界舞台裏6月27日号武藤派大誤算白石背信DEEP金網JWPディアナHEAT-UP太陽に収録されました。お楽しみください。

■ WWE PPV『ペイバック』
日時:6月16日(アメリカ現地時間)
会場:イリノイ州シカゴ オールステイツアリーナ

<WWE王座タイトルマッチ地獄の3本勝負>※ランバージャック、テーブル、救急車マッチ
○ジョン・シナ(王者)
 ※ランバージャック勝者ライバック、テーブル勝者ジョン・シナ、救急車勝者ジョン・シナ
●ライバック(挑戦者)

<WWEタッグ王座タイトルマッチ>
○ザ・シールド(セス・ローリンズ、ローマン・レインズ)(王者)
 ピンフォール※ブラック・アウト
ランディ・オートン、●ダニエル・ブライアン(挑戦者)

<シングルマッチ>
○CMパンク
 ピンフォール※GTS
●クリス・ジェリコ

<世界ヘビー級王座タイトルマッチ>
○アルベルト・デル・リオ(挑戦者)
 ピンフォール※顔面にキック
●ドルフ・ジグラー(王者)
※アルベルト・デル・リオが新王者

<US王座タイトルマッチ>
○ディーン・アンブローズ(王者)
 カウントアウト
●ケイン(挑戦者)

<ディーバ王座タイトルマッチ>
○AJ(挑戦者)
 ブラックウィドー
●ケイトリン(王者)
※AJが新王者

<インターコンチネンタル王座3WAYタイトルマッチ>
○カーティス・アクセル(挑戦者)
 ピンフォール※ザ・ミズの四の字固めの最中にバレットをフォール
●ウェイド・バレット(王者)
ザ・ミズ
※カーティス・アクセルが新王者

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