ヴァンダレイ・シウバ&マーク・ハント豪快KO勝利ダブルKO賞受賞 第二の故郷日本で凱旋勝利!終幕で爆発したUFC JAPAN5時間半興行

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■ UFC JAPAN 2013
日時:3月3日(日) 第1試合9:45より
会場:さいたまスーパーアリーナ
問合せ先:UFC公式サイト

【試合結果】
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<ダブルメインイベント第11試合 ライトヘビー級 5分5R>
○ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル)
 2R 4分08秒 KO
●ブライアン・スタン(アメリカ)
 自分をスターにしてくれた日本でもう一度戦いたいというヴァンダレイ・シウバの希望が叶った凱旋試合。しかし、対戦相手のブライアン・スタンも父親に米軍兵士をもち横田基地で生まれ、自らも米軍に所属してイラク戦争ではシルバースター勲章を授与されている国民的な英雄。勿論、MMAの実績も豊富だ。
 お馴染みの入場曲♪Sandstormのリミックス最新盤が鳴り響き、それまでは敵対する両者とも同じ花道から入場していたのに、シウバだけは反対側の花見から入場する完全な特別待遇だ。やはり主役はシウバという扱いで、音響の音量も大きく長くかかり第二の故郷である日本に凱旋したシウバに大歓声であった。
 試合は、始まると同時に両者が激しく殴り合う壮絶な展開になった。お互いに相手に金網に追い込みラッシュを連発、押されている方も激しく手を出すので、どちらがKOされてもおかしくないエキサイティングな熱戦で観客を魅了した。お互いリスクのあるプロの闘いに賭け、どつきあった展開である。
 そして運命の2R、そのまま激しい打撃戦が続いたが、最後は遂にシウバがワンツーで、スタンドからなぎ倒すようにダウンを奪い、追撃のバウンドでレフリーがストップ。シウバが劇的、これ以上ない理想的な展開でKO勝利。さいたまスーパーアリーナが大爆発した。

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“サモアの怪人”マーク・ハントの勝利に同胞の小錦と曙一家も大喜び、熱い抱擁場面(下)
<ダブルメインイベント第10試合 ヘビー級>
○マーク・ハント(ニュージーランド)
 3R 1分44秒 KO
●ステファン・ストルーブ(オランダ)
 K-1グランプリ2001年優勝者であるサモアの怪人マーク・ハント。その後、MMAに活躍の場を移し、ズッファ売却前の契約書の引継ぎからUFC所属となったものの、当初はすぐにお払い箱の筆頭だと思われていたのが、現在なんとUFCでは連勝中。寝技もマスターして総合戦士に変身したのだから素晴らしい。
 対する2メートルを超え、スカイクレーバーの異名をとるステファン・ストルーブ。師匠ボブ・シュクライバー仕込みのオランダお家芸キックボクシングと、巨体に似合わぬブラジリアん柔術テクニックを併せ持っている。
 試合は、お互いに警戒してのスタンドから、ストルーブが引き込み、スイープしてマウント、マウントパンチから腕十字を仕掛けるという、柔術家的な動きでハントを翻弄。腕十字を凌いだハントが逆に上になるもラウンド終了となった。
 逆に2Rはハントが猛攻。得意の剛腕でストルーブを金網に追い込み、苦し紛れに組みついてきたストルーブをテイクダウン! しかし、ストルーブも足関節を仕掛けてくるなど反撃も見せた。
 そして3R、再びスタンドの展開から、ハントの剛腕パンチが唸り、ストルーブが棒立ちになるシーンも。最後はハントが豪快にワンツーを決め、ストルーブが崩れ落ちる。完全KOでハントが豪快に勝利。判定続きの長時間興行だったので、会場は爆発、大声援に包まれた。

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<第9試合 ライト級 5分3R>
○ディエゴ・サンチェス(アメリカ)
 判定 2-1
●五味隆典(ラスカルジム)
 TUFシーズン1の優勝者として知名度の高いディエゴ・サンチェス。アグレッシブなファイトで観客を魅了するも、タイトルまではあと一歩届かずという感じで、気持ちを切り替える為に、ニックネームを「ナイトメア(悪夢)」から「ドリーム(夢)」に変更している。本日は日本在住のブラジル人応援団が目立ったものの、メキシコ系のサンチェスには「VIVA!MEXICO」の歓声も聞かれた。もっとも、前日計量で2ポンドの体重超過となり$24,000(約220万円)もの罰金を課せられている。それだけに、どうしても勝ちたいところだ。
 対するは、PRIDE武士道で活躍した五味隆典である。お馴染みの♪スキャリーが流されると、会場が一体化。五味の人気と認知度は試合順からもわかろう。
 試合は、ジャッジの評価が分かれた。サンチェスがテイクダウンを奪い膝十字を仕掛けるなど、前半はペースを握ったとするか、打撃をヒットさせて何度もぐらつかせた五味にポイントをつけるか。膝蹴りを捕えてテイクダウンを繰り返すサンチェスだが、後半は、減量の影響かスタミナ切れなのか流す展開のようにもなったが、3R試合終了直前には逆にサンチェスがラッシュで五味を金網に追い込み、終盤の打撃印象点では最後のポイントは取ったと思われる。
 1R目をどっちにつけたかによって見解は分かれるが、記者には29-28で五味が勝利とメモしたが、2名のジャッジは28-29でサンチェスを支持。五味はテイクダウンされても立ってきているし、打撃を当てられても逆襲しているが、会場の大声援は及ばず。僅差の判定でサンチェスが勝利したが、会場はブーイングだったのは致し方ない。

<第8試合 ミドル級 5分3R>
○岡見勇信(和術慧舟會総本部)
 判定 2-1
●へクター・ロンバード(キューバ)
 ベラトールFCミドル級王者としてUFC移籍を果たしたへクター・ロンバード。金の卵だと日本で総合向きに改造すべくスカウトされ、吉田道場に所属してPRIDE参戦を果たした経緯があり、彼もまた日本ゆかりの選手ということで今大会にリストアップされた。
 UFC初戦はティム・ボッシュに判定で敗れたものの、2戦目ではホジマール・パリャーレスを豪快にKOし、その瞬殺のスピードから”ライトニング”と称されるようになるなど持ち味を発揮した。
 対するは、日本人としてはUFC最多勝利を誇る岡見勇信。試合は、1Rは見あっての互角、2Rは岡見がテイクダウンして上をキープ、逆に3Rはロンバードがいきなりパンチラッシュで追い込み、岡見苦し紛れのタックルをがぶって潰し、パウンドを落とすロンバードという感じで、2R岡見、3Rロンバードという展開だった。1Rが勝敗を分け、2-1の僅差で岡見が判定勝ちした。

<第7試合 フェザー級 5分3R>
○ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
 判定 3-0
●廣田瑞人(CAVE)
 日本開催でFuel TV大会(UFCで一番規模が小さい大会)だからという事もあるのだろうが、UFCデビュー戦にしていきなりメインカードに抜擢された廣田瑞人。対するは柔術黒帯、アブダビコンバット優勝経験もあり、WEC⇒UFCというMMA軽量級エリート街道を歩む寝技師ハニ・ヤヒーラ。
 試合は、ヤヒーラがねちっこくテイクダウンを奪い、グランドで上から得意の寝技で攻め続ける。ヤニーラは2Rには肩固めをがっちりと極め、廣田は何とか耐えるも防戦一方。3Rこそテイクダウンを凌ぐ展開もあったものの、ヤヒーラの柔術の前に廣田完敗。判定でヤヒーラが勝利した。

<第6試合 ウェルター級 5分3R>
○キム・ドンヒョン(韓国)
 判定 3-0
●シアー・バハドゥルザダ(アフガニスタン)
 現修斗ライトヘビー級王者でもあるシアー・バハドゥルザダ、マネジメントの問題があり、UFCデビューは遅れたものの去年のUFCデビューではパウロ・チアゴを秒殺KOして、その強さをアピールしている。 
 対戦相手は、キックボクシングベースの韓国人ファイター、キム・ドンヒョン。試合は、なんとドンヒョンがテイクダウンを奪い上から攻める展開が続く。肩固めを仕掛け、マウントでパンチを見舞って圧倒、ドンヒョンが判定勝ちした。

【日本時間12:00】
 UFCの場合、「プレリミナリーカード」、「メインカード」という区分けをしていて、本日は判定決着が多かったこともあり、休憩時間のないまま本戦に突入。あとでWOWOW版の予約録画を確認したら、カード紹介や日本語実況解説陣の紹介の時間になっており、お茶の間には届けられなかったのであるが、Live会場には伝説のロックバンドTHE WHOの♪Baba O’Rileyに合わせてのAwesomeなUFCトリビュートビデオが大音量で流された。
2008年11月、THE WHO初の単独来日公演さいたまスーパーアリーナの興奮が蘇る。「ただの10代の荒野じゃないか」って。恐らく北米のファンには、人気TVシリーズ『CSI』のテーマ曲として若い層までもが再発見するようになり、総合格闘技紹介のPVとして『UFC on Fox 2』の冒頭に採用されている。

<第5試合 ミドル級 5分3R>
○ブラッド・タバレス(アメリカ)
 判定 3-0
●福田 力(GRABAKA)
 DEEPミドル級王者として(現在は返上)UFCに乗り込んだ福田力だが、現在は2勝2敗、レスリング力でグランドで上をとりキープする戦法なのでで北米では相性が良いと思われたが、意外と苦戦している。
 対するブラッド・タバレスは、古豪フィル・バローニをUFCリリースに追い込み、ストライクフォースから殴り込んできたトム・ワトソンを返り討ちにして、UFCメインカードへの門番的な活躍を見せている。ここで勝利すれば、ナンバーシリーズ、メインカード昇格の可能性も高くなる試合だったが、お互い、打撃戦に終始。そうなると打撃に勝るタバレスのペースで試合が進み、判定でタバレスが勝利となった。

<第4試合 バンタム級 5分3R>
○水垣偉弥(シューティングジム八景)
 判定 2-1
●ブライアン・キャラウェイ(アメリカ)
 ある意味、岡見以上にUFCにおける日本人選手のパイオニアという感じの水垣偉弥に対するは、WEC⇒TUFと近年の北米軽量級としてベストの道を歩んできているブライアン・キャラウェイ。
 2Rにダウンを奪われ水垣劣勢になる場面もあったが、3Rに持ち直して逆襲。僅差の判定で水垣が勝利し、涙を流して喜んだ。
 大会後の会見でも、「記憶が飛んで試合内容は余り覚えてない」と話していたが、前年の日本大会がジャッジに泣かされた悔しいものだっただけに、執念が勝った感がある。

<第3試合 ライト級 5分3R>
○徳留一樹(パラエストラ八王子/パンクラスライト級2位)
 判定 3-0
●クリスチアーノ・マルセロ(ブラジル)
 パンクラスライト級2位という実績の通り、パンクラスで活躍している徳留一樹が日本大会という事でUFC初参戦となった。
 対するは、元シュートボクセの柔術教官として、セコンドの一員他で日本にも何度も来日しているクリスチアーノ・マルセロ。裏方の印象が強いが選手としてもコンスタントに試合を行っており、30歳を過ぎてからUFCデビューの遅咲きだ。なんと入場曲はTalking Headsの♪サイコ・キラーのリミックス盤。要するに本人のキャラがサイコ・キラーということなのだろう。
 試合は、徳留がテイクダウンを奪いポイントを稼ぎ、3Rを通じて終始圧倒、文句なしの判定でUFC初勝利を飾った。日本人選手はなかなかうまくいかない鬼門のUFCだが、戦慄デビューを飾ったといえる。

<第2試合 バンタム級 5分2R>
○アレックス・カサレス(アメリカ)
 判定 3-0
●カン・ギョンホ(韓国)

<第1試合 ウェルター級 5分2R>
○イム・ヒョンギュ(韓国)
 2R 4分00秒 KO
●マルセロ・ギラマエス(ブラジル)

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(C)Photo Courtesy of UFC
 オクタゴンと呼ばれる金網に囲まれた八角形のフィールドで行なわれる、世界最高峰の総合格闘技大会UFC。全米を中心に世界各国で開催され、世界中の格闘家たちが“最強”を目指し、リアルファイトを繰り広げる!
 今年もさいたまスーパーアリーナで開催される日本大会のメインには、長く“PRIDE絶対王者”として君臨し、今なおアグレッシブなファイトで観客を沸かすヴァンダレイ・シウバが登場、元海兵隊員のブライアン・スタンと対戦する。セミメインでは、元K-1王者でもあり、現在もUFC3連勝中と未だ怪物ぶりを発揮する“サモアの怪人”マーク・ハントが登場、身長213cmとUFCで最も背の高い“摩天楼”ステファン・ストルーブと対戦する。格闘技界のスーパースター2人がかつて大活躍した日本の舞台に凱旋する。

 日本勢では五味隆典と岡見勇信に注目が集まる。五味隆典は昨年2月の日本大会、11月のマカオ大会と連勝しUFC通算成績を3勝3敗とした。強豪ディエゴ・サンチェスを下して一気にライト級トップ戦線に躍り出たい。岡見勇信も昨年12月の勝利に続きUFC3連勝を狙う。その他にも多くの日本人選手が出場を予定しており、その活躍に期待だ!
 アメリカの熱狂と興奮をそのまま日本に上陸させるUFCを今年もWOWOWが生中継!そして、昨年大きな反響を呼んだゲストに今回も福山雅治が決定!髙阪剛、宇野薫、稲垣收、髙柳謙一、西達彦の実況・解説陣とともに、さいたまスーパーアリーナのオクタゴンサイドよりその熱狂と興奮をたっぷりとお伝えします!

WOWOW放送
ゲスト:福山雅治
解説:髙阪剛、宇野薫、稲垣收
実況:髙柳謙一、西達彦
 今大会は3月3日(日) 午後0:00より、WOWOW UFC-究極格闘技-で生放送されました。

UFCオフィシャルホームページ
WOWOW UFC-究極格闘技-

大会の全容と詳細は、マット界舞台裏3月14日号UFC楽屋Archive7-’08初夏松田慶三JWP蛟龍R沖縄天下一WNCに掲載されました。

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どうですかお客さん!オクタゴンガール特写はたっぷりと『マット界舞台裏』に収録しました。

【『マット界舞台裏』の好評企画海外情報局では毎号UFCの詳細情報が満載です】
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 Text by タダシ☆タナカ

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