UFC148完全決着アンデウソンvsソネンⅡ アンデウソン、ソネンを返り討ちTKO勝利

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(C)Photo Courtesy of UFC

 オクタゴンと呼ばれる金網に囲まれた八角形のフィールドで行なわれる、世界最高峰の総合格闘技大会 UFC。全米を中心に世界各国で開催され、世界中の格闘家たちが”最強”を目指しリアルファイトを繰り広げる!

 UFC148では、ミドル級絶対王者にして”パウンド・フォー・パウンド(最強)”候補と言われるアンデウソン・シウバが、難敵チェール・ソネンを迎える。ビクトー・ベウフォートや岡見勇信を圧倒した王者アンデウソンだが、UFC117でのソネンとの前回の対戦は”あわや”という内容だった。間合いを測らせず、強烈なテイクダウンを仕掛けてくるソネンに終始主導権を握られたが、残り2分で起死回生の三角絞めをきめて世紀の大逆転勝利。UFC参戦以来最も苦しめられたソネン相手にUFC史上最多10度目の防衛を果たせるか、注目の一戦だ。ほか、引退を宣言したライトヘビー級の”悪童”ティト・オーティズが、フォレスト・グリフィンと戦う。過去1勝1敗のラバーマッチを制し、有終の美を飾れるか。

 UFC148は、7月8日(日)11時からWOWOW UFC-究極格闘技-で生放送だ。
UFCオフィシャルページ
WOWOW UFC-究極格闘技-

■ UFC148:Silva vs. Sonnen II
日時:2012年7月7日(現地時間)
場所:アメリカ ネバダ州ラスベガス

<メインイベント ミドル級タイトルマッチ>
○アンデウソン・シウバ(王者)
 2R 1分55秒 TKO
●チェール・ソネン(挑戦者)
 UFC史上最大の因縁マッチ。1R開始早々、まったく迷いなくソネンがシウバの打撃をかいくぐりテイクダウン、そのままパウンド、そしてパスしてマウントポジションまで制したソネン。1Rは圧倒的にソネンでシウバは防戦一方だった。しかし2R、再びテイクダウン狙いのソネンから必死でこらえるシウバ。ソネンがバックブローを繰り出すが、それをよけられ、ソネンはバランスを崩して倒れてしまう。そのチャンスを見逃さなかったシウバがソネンのボディに膝蹴り、うずくまるソネンに追撃のパウンドでレフリーがストップ。シウバが逆転でTKO勝利した。

<セミファイナル ライトヘビー級>
○フォレスト・グリフィン
 判定 3-0
●ティト・オーティズ
 UFC殿堂入りを果たしたティト・オーティズの引退試合。UFC低迷期を支えたエースであるオーティズ最後の相手は、これまで1勝1敗、常に接戦になる因縁の相手、フォレスト・グリフィンだ。
最後までオーティズらしく、1Rからテイクダウン、上をキープして肘、パウンドという往年のスタイルを貫く。しかしグリフォンが立ち上がると、オーティズはスタミナ切れで、スタンド打撃ではグリフィンが優勢で試合が続く。しかしオーティズは最後まで粘り、3Rにはダウンを奪って再びテイクダウン、パウンドと見せ場を作る。判定はスタンドで有効打が多かったグリフィンが勝利するも、オーティズは最後までオーティズだったと魅せてくれた。

<ミドル級>
○カン・リー
 判定 3-0
●パトリック・コーテ
 現代のブルース・リーとして人気が高い、本業はアクション俳優でもあるカン・リーに対するは、打撃で試合をする事で人気の高いコーテというKO必至の一戦。
 アクションスターらしく、派手なキックで攻めるカン・リーに対して、ボクシング経験者であるコートはパンチを中心にして攻める一進一退のスタンドでの攻防。3Rには、カン・リーがテイクダウンにも成功し、判定勝ちを納めた。

<ウェルター級>
○デミアン・マイア
 1R 0秒47秒 TKO
●キム・ドンヒョン
 ウェルター級に転向第一戦目となる柔術セレブのデミアン・マイアに対するは、アジア勢の中でもタイトル戦線に食い込んでいるキム・ドンヒョン。
 初心に戻りテイクダウン狙いのマイア、ドンヒョンが耐える。しかし、がっちりバックを制したマイアがテイクダウンに成功、そのままマウントパンチにいくと、ドンヒョンがタップ。どうやら倒された時にろっ骨を痛めた模様。マイアが秒殺で勝利となった。

<フェザー級>
○チャド・メンデス
 1R 0分31秒 TKO
●コディ・マッケンジー
 王者ジョセ・アルドに挑戦した実績もある実力者、チャド・メンデスに対するは、TUF出身、ギロチンチョークを得意としているコディ・マッケンジー。
 試合は、スタンドでの打撃戦で、メンデスのパンチがマッケンジーのボディに命中、そのままうずくまるマッケンジーに追撃をするメンデスをレフリーが止めてTKO勝ち。秒殺KOでメンデスが勝利した。

<バンタム級>
○マイク・イーストン
 判定 3-0
●アイヴァン・メンジバー
 WEC→UFCと北米エリート街道を走ってきた“ハルク”の異名をもつマイク・イーストンと、同じく直近のキャリアはWEC→UFCだが、それまでに日本も含む世界中で試合をしてきたアイヴァン・メンジバーの対決。
 しかし、試合は終始、スタンドの展開で、僅差だがイーストンがスタンド打撃でリード。3Rにメンジバーがテイクダウンに成功するも単発ですぐにスタンドに戻される。動きの乏しい展開に会場からはブーイングが巻き起こるが、判定でイーストンが勝利した。

プレリミナリーカード
<ライト級>
○メルヴィン・ギラード
 判定 3-0
●ファブリシオ”モランゴ”カモエス

<ライト級>
○ハビブ・ヌルマゴメドフ
 判定 3-0
●グレイソン・チバウ

<ミドル級>
○コンスタンティノス・フィリッポウ
 3-0
●福田 力

<ライト級>
○シェーン・ローラー
 判定 3-0
●ジョン・アレッシオ

<ライト級>
○ハファエロ・オリベイラ
 判定 3-0
●ヨイスランディ・イスキエルド

詳細版はマット界舞台裏7月19日号木谷野望不仲大物猪木秘密シン祭DIVA分析TRIBELATE STRIKERに掲載されました。

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