今週の「マット界舞台裏」は、井上記者がノア11・27有明でKENTAがGHCヘビー級王座を奪取すると予想する理由に迫る!

111117hyoushi.jpg プロレスリング・ノアの11・27有明コロシアムの興行人気が日増しに高まっている。チケットの売り行きも好調らしい。
 しばらくの間は何をやっても客足が伸びず、完全に低迷期を彷徨っていたノア。
 『マット界舞台裏』でもノアの苦しい状況は何度もお伝えしてきた。
 そんなノアにとって、11・27有明は復活のキッカケになるかもしれない。
 何せ潮崎豪のGHCヘビー級王座には、NO MERCYのメンバーとして仲田龍GMや選手会の体制側とやり合うことで、低迷期のノアの中で孤軍奮闘していたKENTAが挑戦。
 さらに10・23全日本プロレス両国国技館に単身乗り込み、諏訪魔を破って三冠ヘビー級王座を奪取した秋山準が、至宝奪還のために全日プロから乗り込んでくる太陽ケアを相手に初防衛戦を行う。しかもこの三冠戦は全日プロを“クビ”にされた和田京平レフェリーが裁くという。このお仕事依頼に関しては、週刊マット界舞台裏’11年11月10日号三冠戦不穏/激ヤバ秘話/ガチドラにて紹介した通りになった。
 しかもこの秋山VSケアには、その11月10日号の別記事でお伝えしたような“裏事情”も隠されているのから、プロレスファンなら気にならないはずがない。
 加えて11・27有明では今年4月から欠場していた丸藤正道が復帰戦を行う。しかも復帰戦の相手は丸藤欠場中の間、GHCヘビー級王者としてノアを引っ張り、新日本プロレスとの対抗戦でも前面に出て体を張ってきた杉浦貴。
 昨年の9月26日にノアが久しぶりに日本武道館大会を行ったとき、メインで潮崎豪とGHCヘビー級戦を行ったものの客入りが厳しいことがあった。そのとき、杉浦は「久しぶりの武道館に帰ってきました。三沢さんのいない武道館は物足りないですか? 小橋さん、秋山さんが欠場して出場していない武道館は物足りないですか? 僕はそういうのとも戦っています」と発言して物議を醸した杉浦。
 奇しくもその杉浦がGHCヘビー級王座から陥落し、あのとき武道館で戦った潮崎がGHCヘビー級のベルトを巻くようになってから、徐々にノアに追い風が吹き始めたわけだ。
 そうやって考えれば考えるほど、プロレスファンにとってノアの11・27有明は「語れる」大会になるだろうし、見逃せない大会になる。
 井上譲二記者もこの大会には大いに注目しているが、中でも関心を示しているのは、丸藤の復帰戦でも秋山VSケアの三冠戦でもなく、潮崎VSKENTAのGHCヘビー級戦というのは、いささか意外だった。
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 それというのも、井上記者はズバリKENTAが潮崎を下して、GHCヘビー級王座を奪取するのではないかと睨んでいるのだ。
 普通に考えればジュニア・ヘビー級のKENTAが、潮崎のようなヘビー級にこういう大一番で勝つのは難しい。大事な大一番で丸め込みによる3カウントじゃ格好が付かないだろう。
 確かにノアにはジュニアがGHCヘビー級王座を奪取したという前例がある。
 丸藤正道や小川良成がそうだ。だからこそ、「ジュニアが相手なのだから潮崎が絶対に勝つに決まっている」ということはない。
 副社長として体制側の丸藤とは因縁が勃発しているKENTA。井上記者によると、この丸藤の存在もKENTA王座奪取説のキーポイントになっているという。
 果たしてKENTAは本当にGHCヘビー級王座を奪取するのか? また、それはノア復活の起爆剤となるのか?
週刊マット界舞台裏'11年11月17日号