今週の「マット界舞台裏」は、出版不況の中でも根強く売れているプロレス・格闘技本のネタが満載!

111013hyoushi.jpg 出版不況で本が売れない時代になっているのはご存じだろう。
 一時期は毎月のように出版されていたプロレス・格闘技関係の本も随分と減った。いまや定期的に発売されている専門誌は『週刊プロレス』と『ゴング格闘技』ぐらいのものだ。
 それでも、それ以外がすべてなくなってしまったわけではない。
 その手の本を思わず買ってしまうという熱心なプロレスファンは、数こそ少ないがいまも一定の数いると言われている。それだけに、そういう熱心なファンが好みそうな記事さえ掲載出来れば大きく外すことないため、いまでも不定期に発売され続けている。
 つまり「売れるか売れないか分からない」本を出すよりは、制作費・発行部数の折り合いさえつけばプロレス・格闘技本を出したほうがいいと考える出版社はいまでもいくつかあるということだ。
 代表的なのは宝島社。いまでも年に1~2冊プロレス・格闘技系のムックが発売されるし、『マット界舞台裏』の著者でもある井上譲二氏やターザン山本氏の単行本も発売される。
 最近では集英社が新日本プロレスが管理している映像ライブラリーを使って、『燃えろ!新日本プロレス』なるDVD付きのムック本を、デアゴスティーニが『週刊プロレス』(ベースボールマガジン社)が管理しているライブラリーを使って、『週刊プロレスデータファイル』を静岡地区限定でテスト販売しはじめた。
 どちらも新たに素材を用意する手間も予算もかからないからこそ、発売に踏み切れたのだ。最終的に何号まで発売されるかは分からないが、どちらもファンの間ではそこそこ話題になっているようだ。
 また、最近ではめっきり数は減ったが、宝島社のムック本のように暴露ネタ系のムックとして、『プロレス復興支援』なるものがオークラ出版から発売された。
 このムックの中で前田日明氏が「マスコミがプロレス、格闘技を潰した」との暴言を吐いたことにターザン山本氏が激高しているのをご存じだろうか?  元々前田氏と山本氏といえば犬猿の仲ではあるのだが、山本氏は自らのブログ『ターザンカフェ』で、久しぶりに前田氏を痛烈に批判していたのだ。
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 別に山本氏の暴走というわけでもなく、このムックに掲載された前田発言を読んで「前田の言っていることはちょっとおかしい」と思っている読者、業界関係者は結構いるようだ。
 今週の『マット界舞台裏』では、『週刊ファイト』時代に前田氏とは何かと因縁のある井上譲二記者も「オレにも言わせろ!」と、遠巻きながら前田発言に猛反発している。来春にリングスを復活させるという前田氏だが、こんなズレたことを言っていて大丈夫なのだろうか?
 また、今週の『マット界舞台裏』では、この数年間で最も部数を伸ばしたプロレス単行本が何かもお教えしている。そこに出版不況の中でも、根強く売れているプロレス・格闘技本の秘密が隠されている!?
週刊マット界舞台裏'11年10月13日号 新日導夢危機前田暴言出版4大会