今週の「マット界舞台裏」は、TARUによるS・ヘイト暴行事件よりももっとタチの悪い暴行事件に迫る!

110707hyoushi.jpg 5・29神戸大会の控室で起きたレスラー同士のいざこざは、全日本プロレスにとってあまりにも不運な出来事だった。
 今週の『マット界舞台裏』では、まず巻頭記事で和田京平レフェリーを解雇したことで、武藤敬司の評判が芳しくないこと、TARUや鈴木みのるが去ったことによる戦力不足、そして全日本プロレスがマット界から孤立化する可能性があることについて書かれている。
 全日本プロレスがかなりマズイ状況なのは、もはや言うまでもない。そもそもTARUから暴行を受けたスーパー・ヘイト(平井伸和) の負傷が打撲程度に済んでいたなら騒動が表ざたになることもなかったのだから、ある意味、武藤も“被害者”だ。
 6月9日号でもお伝えしたが、かつてレスラー同士のケンカ騒動は何度もあった。
 とくに90年代後半の新日プロといえば、小川直也が長州力監督(当時)とケンカして、アントニオ猪木が立ち上げたUFOに参加したりと、ファンにも見える表側でも充分にピリピリしていた頃だ。
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 ただ、レスラー同士のケンカ騒動が起きても今回のS・ヘイトのような重いダメージが残らなかったため、当時は「ケンカ両成敗」で決着が付いたのだ。
 それでもハッキリ言って、もっとタチの悪い暴行事件は過去にもたくさんある。なぜ表沙汰になっていないかと言えば、団体が隠ぺいしたため、新聞や専門誌で報じられることがなかったからだ。
 そこで今回、元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者が、実際に取材中に目撃した90年代後半の新日本プロレスで起きた暴行騒動を明らかにしている。
 ハッキリ言ってこのときの暴行騒動は、今回のTARUによるS・ヘイト暴行事件よりも、もっとタチが悪かった。
 それだけに、この暴行事件がもし警察ざたにでもなっていようものなら、新日本プロレスには相当なダメージを与えていたのは間違いない。
 各団体には今一度、気を引き締めていただきたいので、警鐘を鳴らす意味でもぜひご一読いただきたい。
週刊マット界舞台裏'11年7月07日号 CMパンク震撼NマーコートUFC追放