今週の「マット界舞台裏」は、『ALL TOGETHER』というタイトルとは裏腹にすべてが一緒にならないマット界に迫る!

11.05.12BUTAIURA.jpg ゴールデンウィークもいよいよ終わってしまうが、日本全体まだまだ残る震災の影響や原発の影響で自粛ムードが漂う中、スポーツやエンターテインメント業界は自粛ムードを吹っ飛ばそうとイベントを開催し、ファンから募金を募っている。
 プロレス界でも各会場に募金箱を設置したり、チャリティーサイン会を開催したり、被災地を訪問したりと頑張っているが、メジャー3団体の人気レスラーたちがひとつのリングに集結する夢のオールスター戦によるチャリティーイベント『ALL TOGETHER』の開催は、まだ3カ月以上も先だ。
 政府による中部電力浜岡原発の運転停止要請もあり、今年の夏は大幅な電力不足に陥る可能性もある。それだけに正直『ALL TOGETHER』が無事に開催されるのかどうか、現時点では分からないといっても過言ではない。
 「もっと開催時期を早めるべきだった」という苦言は4月28日号でも書いたが、問題点はこれだけでは済まなかった!
 なんと4・28IGF『GENOME15』で、『ALL TOGETHER』からはカヤの外にされたアントニオ猪木が独自にチャリティーイベントの開催を示唆するような発言をしたのだ。
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 新日プロが猪木やIGFと絡みたくないことは、4月28日号でもお伝えしたが、このままでは話題性をごっそり猪木に持っていかれてしまう可能性もある。
 元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者としても、決して難クセをつけたいわけではない。
 チャリティーイベントの数が増えることは悪いことではないが、ほかのプロスポーツと比べると、どうしてもマット界の足並みが揃っていないような気がしてならないのだ。『ALL TOGETHER』というタイトルが聞いて呆れる・・・
週刊マット界舞台裏'11年5月12日号 ブシロード長島☆自演乙デビュー