今週の「マット界舞台裏」は、なぜ新日プロ後楽園大会で負けたばかりの永田が『C・カーニバル』優勝だったのかをウラ読みする!

11.04.21BUTAIURA.jpg ウラ読みーー
 プロレスファンでそういう楽しみ方をしているファンは多いだろう。
 実際の生観戦やテレビ観戦、ネットや専門誌を介して、目で見たものだけを単純に楽しむ。それが一番なのは間違いない。
 しかし、より貪欲にプロレスを楽しみたいと思えば、実際に目で見たもの以外にファンには見えないところで何が起きているのか、そういう“違う角度”からの楽しみ方もあるのだ。それこそがプロレスの奥深さでもある。
 また、そういう楽しみ方をするファンに向けて、本来であれば表に出ないような情報を、独自のルートで入手し、長年の経験と信頼で容認される範囲までをこっそり教えることが出来るのが、井上譲二記者のようなベテラン記者であり、『マット界舞台裏』のような媒体なのだ。
 そして今週の『マット界舞台裏』では、全日本プロレスが4月8日~13日まで後楽園ホール5連戦で開催した『チャンピオン・カーニバル』について、井上記者がウラ読みをしている。
 井上記者は4月7日号で、今年の『チャンピオン・カーニバル』の優勝予想をしている。
 もちろん、ただ単に当てずっぽうで予想したのではなく、様々な情報を分析した上で予想したのだが、結果的に言えば予想ははずれた。
 だが、「なんだ大したことないな」と思うのは早計だ。事態は刻々と変わっていくのだ。
 KENSOが開幕戦での鈴木みのる戦で脳震盪を起こし、残りの公式戦すべてが不戦敗になったのは想定外の出来事。これだけでも十分優勝者が代わる可能性はあるし、チケットの売れ行き、他団体の話し合いなどで代わる可能性だってある。
 だからこそウラ読みは面白いのだ。
 予想はあくまでも予想であり、井上記者が独自のルートで取材をして、集めてきたデータに信ぴょう性があることは記事を読んでもらえれば明かだろう。
 そこで井上記者は優勝予想をして、それがはずれたからって、そのままうやむやにするのではなく、なぜ開幕前の時点ではあらゆるデータからあの選手が優勝すると思われたのに、最終的には新日本プロレスの永田裕志が優勝したのか、その理由を探ったのだ。
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 なにせ永田は4月3日の新日本プロレス後楽園ホール大会のIWGPヘビー級戦で、王者・棚橋弘至に敗れたばかり。
 よりにもよって同じ場所で負けたばかりの選手が、他団体の実力ナンバー1を決めるリーグ戦で優勝するというのは、ハッキリ言って普通じゃない。何か“ウラ”があると思うのがプロレスファンってものだろう。
 しかも井上記者は、そういうウラ読みをしていくうちに、あることが気になってしまい、思わず記事の中で全日本プロレスの武藤敬司社長にゲキを飛ばしている。
 どうも井上記者から見ると、いまの全日プロが危なっかしく見えるようだが・・・
週刊マット界舞台裏'11年4月21日号 ブッチャー光と闇 ゆずポン胸殺