震災後の東京で開催された3・21アイスリボン後楽園ホール、3・21全日本プロレス両国国技館、3・21大日本プロレス後楽園ホール、3・27DDT後楽園ホール、3・31スマッシュ後楽園ホールは、どれも超満員にこそならなかったが、どれも好評でようやくプロレスファンにも少しは活気が戻って来たようだ。
ただし、そもそも震災前からプロレス界の状況は厳しかったのに、震災によって使える体育館や観戦に来られる人が減ったことを考えると、いくら活気が戻って来たと言ってもプロレスを取り巻く状況はまだまだ厳しいままだ。
数少ない明るい話題の中で、ピカイチなのはやはり“破壊王二世”橋本大地の存在だろう。
3・6ゼロワン両国国技館で蝶野正洋相手にデビューし、21日の全日プロでは武藤敬司と対戦。27日の靖国神社での奉納プロレスでは大谷晋二郎とタッグを組んでビッグバン・ベイダー親子と対戦した。
この辛く厳しい状況の日本で、明るい未来を担うニューヒーローとなる可能性を感じさせる大物ルーキーなのは間違いない。
大地が加入したことで長い間低滞していたゼロワンも息を吹き返しつつあるが、大地はゼロワンだけでなく、日本プロレス全体で大切に育てていきたい存在。
それ故に大物との対戦など、デビュー直後の現在、マッチメークには細心の注意が払われているが、どうも大地を擁するゼロワン、大地参戦のオファーを出したい他団体、そして大地に興味のあるファン、それぞれの思惑にまだまだギャップがあるようだ。
今週の『マット界舞台裏』では、元『週刊ファイト』編集長である井上譲二記者が、大地絡みのカードでゼロワン側と他団体がどのような交渉をしたのか、その裏側に迫り両陣営の考えに大きなギャップがあったことを突き止めている。
そのカードはファンも見たがっていたカードだったが、一歩間違えればご破算になる可能性もあったという。
ただしファンの間では、大地はあまり大物とばかりに当てず、早く同じぐらいのキャリアかトシが近いライバルを作り、ガンガンやり合うことで切磋琢磨してほしいと願う声も多い。
いきなりスター街道まっしぐらでいくのか、それともルーキーらしく第1試合から地道に積み重ねていくのか・・・なかなか難しい問題だが、井上記者は大地に期待しているからこそ、ある大事なことを心配している。
なお、今週号では8日に後楽園ホールで開幕する全日プロ『チャンピオン・カーニバル2011』の優勝予想も行っている。もちろんファンにはなかなか掴むことが出来ない情報などを加味した上で、ズバリ優勝予想をしているので、今年のチャンカンに注目しているファンは必読だろう。
これを読めば今年のチャンカンが10倍面白く見られるはずだ!
週刊マット界舞台裏'11年4月07日号 石井慧ストライクフォースの深淵
今週の「マット界舞台裏」は、橋本大地を取り囲む者たちに生じるギャップに迫る!
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