堀田祐美子、上林愛貴らがレイナ女子プロレス5・8新宿FACE大会で旗揚げ~「日本人x外国人」女子プロ本来の姿に特色

 4月2日、千葉みなとの「オーシャンテーブル」にてUniversal Woman’s pro-Wrestling REINA(UWWR)通称レイナ女子プロレスの旗揚げ記者会見が行われた。
 REINAはスペイン語で「女王」を意味する。実際、メキシコ最大のプロレス団体にして最古の歴史(78年目)を誇るCMLL(フランシス・アロンソ代表)との交流を開始、第一弾としてCMLLより選抜されたアマポーラ、マルセラ、セウクシス、エストレージャ・マヒカ、下田美馬の5選手が5月8日に新宿FACEで開催される旗揚げ大会に参戦する。
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 旗揚げ会見に参加したのは写真左から石橋葵、堀田祐美子、上林愛貴、川野夏実の4選手。石橋と川野はNEO所属だったことで知られ、石橋に関してはフリーとしてアイスリボン等に参戦していた。
110402REINAlogo.jpg 堀田はスーパーバイザーに就任。紆余曲折のあった『A to Z』解散からフリーとして活躍していたが、再び団体の所属選手となる。
「昔からあった女子プロ本来のものを出す、見直す」とも語り、「(26年やってきた)私がいる価値を考え、若手を育てる」と宣言している。
 団体の特色としては、「日本人x外国人」対決に原点回帰して「がんばって!という気持ちにさせることが肝心」だという。
 奇しくも高橋奈苗の『スターダム』、井上京子の『Diana』も旗揚げすることになったが、「全女出身の人がやらなきゃいけない。舵を取る」と宣言。「老舗の火を消してはならない」とも漏らしている。
110402REINA106.jpg 全女イズムについて堀田は、「激しさや感情を出すこと」を掲げ、「心で闘え!」ともその精神を解説していた。スターダムやDianaに関しては、「闘争になるなら結構、ライバルとの競争があったほうがイイ」と、選手の取り合いとかは意に介してないようだ。
 団体側からの発表としては、玉城杏経社長、コーチ兼務の上林愛貴らスペイン語に堪能であることを生かして、海外からの選手を招聘、国際タイトルマッチの日本での開催や海外への遠征、海外へ選手の派遣など新たな女子プロレスの形を模索する海外戦略が謳われている。
 年内にもアジア遠征も予定され、来年度にはメキシコでの開催も予定するというから、行き当たりばったりの団体がまたひとつ増えたということではなく、長期計画もしっかりしていることが会見で強く印象に残った。
110402REINA260.jpg 旗揚げ大会のカードに関しては、アマポーラ選手はマルセラ選手との試合を予定しており、5月8日の時点で現王者のアマポーラ選手がベルトを保持していた場合は、日本で初のCMLL 世界女子王座戦になる可能性がある。
 また、下田美馬選手は栗原あゆみ選手(フリー)とシングル戦を行うが、この試合は『CMLL 世界&女子王座、次期挑戦者決定戦』となり、9月の時点でのCMLL 世界女子王者を招聘し、この試合の勝者が9月にベルトに挑戦することとなる計画だ。
 セウクシス選手とエストレージャ・マヒカ選手は4月20日に来日、日本に3 カ月滞在して、月3 回試合を行う。CMLL 所属選手は3 ヶ月ごとに来日して、参戦することも発表された。
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ビジュアル担当の石橋葵と、NEOから同期で復帰した川野夏実
 石橋は、旗揚げ戦まではフリー参戦活動を控え、当日はレガースをつけてのニューコスチューム、キックを多用したニュースタイルで試合に望むという。ただし、もともとがルチャがやりたくてレスラーになった経緯があるだけに、新団体の海外戦略に大いに共鳴したようだ。
 川野は、「プロレスやっていた時が一番自分らしかった」と、NEOを辞めた後悔が大きいことを口にした。デビュー戦と大阪での試合をやっただけで、精神的に追い込まれてしまったのだと言う。参加には同期の石橋の決断が大きいが「一回辞めて期待を裏切ったので、チャレンジしていきたい」と意欲的だ。ムーンサルトを飛べるようになりたいとも、あこがれの宮崎有妃を継ぎたいとも表明している。記者が「デスマッチもやるのか」と尋ねたら、「ぜひやりたい」とのことだった。
110402REINA121.jpg 道場を有する本格的な団体として、コーチ兼務の上林愛貴がキーパーソンであることは間違いない。伊藤道場の解散を受けて、そのままのメンツが移籍するだけなら、結局は8割方同じものにしかならないと、このREINAの方とタイミングが合った理由を語る。ライバル団体があった方が良いのは当然だろう。
 また、フリー参戦活動は継続する予定で、拘束がないことも魅力だったという。
さらには、選手とフロントがはっきり分かれていて、変に「チケットを売れ」とかになってない組織であるそうだ。
 新しい人材を育てることに関しては、堀田の全女流とプエルトリコ道場の経験も長い上林では違う面もあるが、そこはうまくミックスさせるだけだと言う。
 ミス・モンゴル他、いくつかのキャラを持つが、旗揚げ戦は「上林愛貴」。若い人材が育ってきたら、ヒール・キャラの役割に変身する目論見があるようだ。
未公開ショットを含むREINA女子プロレス旗揚げ会見の模様詳細は、4月8日(金)発売の別冊ミルホンネット 震災後のインディ原風景 SMASH REINA FTO アイスリボンにてたっぷりお届けします。お楽しみ下さい。
REINA女子プロレス公式サイト