今週の「マット界舞台裏」は、星野勘太郎さん追悼記事と売り興行が増えない原因に迫る!

10.12.09BUTAIURA.jpg 今週の『マット界舞台裏』では、11月25日に亡くなった星野勘太郎さんの追悼記事を、「星野さんを最もよく知るプロレス記者」である元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者が執筆している。
 若いプロレスファンは黒のスーツ姿で「ビッシビシ行くからな!」と言っていた、魔界倶楽部総裁としての星野さんしか知らないだろう。
 しかし星野さんは故山本小鉄さんとのタッグチーム、ヤマハ・ブラザーズはもちろん、その後の新日本プロレスでも昭和プロレスファンが伝説として語り継いでいる試合を残している。
 星野さんはアントニオ猪木はもちろんのこと、坂口征二や藤原喜明といったレスラーと比べても、リング上では“脇役”に徹していた。
 しかし、かつての新日本プロレスは武闘派集団であり、ケンカにも強いレスラーが揃っていたのは有名な話。もちろんそれは星野さんにも当てはまることで、そういったリアル・プロレスラーの一面を星野さんは長い現役生活の中でほんのわずかだが見せている。
 星野さんのそういった隠れた魅力を伝えるには誌面が足らないので、今週と来週(12月16日号)の2回に分けて掲載するが、今週号では有名な星野さんと前田日明の壮絶ケンカマッチの全容や、ある格闘技界の大物が星野さんのところに挨拶に来た秘話などを紹介。ぜひ来週号と併せてご覧下さい。
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 さらに今週の『マット界舞台裏』では、80~90年代と比べて激減した主要団体(新日プロ、ノア、全日プロ)の年間試合数について鋭くメスを入れている。
 「ウチはみなさん(マスコミ) が言うほどギャラダウンはしてないですよ! 」と言う団体幹部もいるが、この発言はまっ赤なウソ。
 という衝撃的な書き出しから始まり、年間試合数が減った最大の原因である売り興行が減った原因を追及。
 上記のメジャー3団体の興行ギャラが一体いくらくらいなのか、具体的な数字を挙げた上でプロモーターがその興行を買って、実際に興行をやるためには総経費がいくらかかるのかまで算出している。
 そういえば亡くなった星野さんも現役引退後は、地元の神戸でプロモーターとして活躍されたが、いまのプロレス界の厳しい状況をどう思われているのだろうか・・・
週刊マット界舞台裏'10年12月09日号 松山勘十郎 S-Cup完全実況