今週の「マット界舞台裏」は新日1・4東京ドーム大会にあの大物が来日するかどうかに迫る!

09.11.12BUTAIURA.jpg 新日本プロレス9・27神戸ワールド記念ホールで、今年の『G1クライマックス』で優勝した真壁刀義を破り、第53代IWGPヘビー級王者となった中邑真輔が、試合後にアントニオ猪木の名前を出したことから始まった一連の騒動。
 何年も前に引退し、すでに還暦を超えている猪木との対戦なんて現実的ではないし、なぜか新日プロから絶縁されているIGFがここぞとばかりに「中邑からの挑戦を受けてやろう」とアピールするなど、なんだかとんちんかんな方向へと進んでいったが、喜んだのはマスコミと一部のファンだったようだ。
 スポーツ紙のプロレス面では連日中邑のコメントやIGF側の対応が紙面を飾り、IGFが中邑に対して来場を呼び掛けた11月3日のJCBホール大会は、この話題が出てから急激にチケットの売り上げが伸び、なんと前売り券完売という快挙を達成した。それだけ中邑VS.IGFの対抗戦を期待するファンが多かったのだろう。
 『マット界舞台裏』でも10月08日号からスポーツ紙にも専門誌にも、ましてやインターネットにも出ていないような情報を毎週お伝えしてきた。
 こちらも売り上げが伸びたところを見ると、中邑発言の経済効果は大したもの。いっそのことこのまま新日プロとIGFが全面対抗戦にでも踏み切ってくれれば、かなり盛り上がりそうな気もするが、どうも新日プロサイドにはIGFと絡む気なんてこれっぽちもないようで、中邑の発言も日を追うごとにトーンダウン。
 結局、中邑は新日プロ側から「ストップ」をかけられたのか、一方的に終結宣言。中邑効果でJCBホールが超満員になったIGFとしては、こんなおいしい獲物を易々と取り逃がすわけにもいかず、新日プロ11・1後楽園大会に来場したり、初代IWGPのレプリカベルトを持ち出して必死に中邑との対戦をアピール。
 ところが、新日プロはすべてを無視して11・8両国大会を観戦しようと来場した澤田敦士を、入り口で追い返すという徹底ぶり。
 そして中邑は最大の山場と思われた11・8両国大会で、前王者の棚橋弘至を下してIWGP王座の防衛に成功。次の防衛戦の相手には永田裕志を指名したが、恐らくこの試合は12・5愛知県体育館大会辺りで行われるだろう。
 「ミスターIWGP」の異名を持つ永田は強敵だが、ここで中邑が王座を防衛すればその次の防衛戦は恐らく来年1・4東京ドーム大会になるはずだ。
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 今週の『マット界舞台裏』では、すでに新日プロはドーム大会に向けて動き出したと報じている。それも営業面だけでなくマッチメークの準備にも取り掛かっているという。井上譲二記者が早速探りを入れてみたところ、ノアや全日プロの主力選手の出場はほぼ確定。
 さらに最近TNAと契約したと報道された、あの“大物レスラー”が久しぶりに来日するのかどうかについてもしっかり書かれている。
 IWGPヘビー級のタイトルマッチは恐らくドーム大会のメーンになるはずだ。もし中邑がメーンを務めるとするならば、それ相当の対戦相手が必要となる。11・8両国大会で「過去と闘ってなにが悪い! 昔を超えようとしてなにが悪い!」と叫んだ中邑と、あの大物外国人レジェンドレスラーが対戦するという可能性はあるのか? それともないのか?
週刊マット界舞台裏'09年11月12日号