注目の２大タイトル戦。まず、ライト級は戦極育成選手の真騎士が、あの井上克也をKOしてしまった。

　ゴングと同時にラッシュをかけてを得意とする真騎士と、スロースターターとして有名で、必ず１Rは相手にポイントを許してしまう井上克也だったが…。意外にも真騎士陣営の作戦は、じっくり捌こうというもの。しかし、的確にパンチを当てて行き、ついに井上克也の牙城が崩れさる。

「田代コーチのおかげです」～実際、的確な日本語でのアドバイスが勝利に導いた

　ミドル級は世代交代が期待されたカードで、期待通りに佐藤豪則が竹内出に打撃を当てたのであるが、なぜか３Rの判定はドロー。一人のジャッジは竹内につけており、はっきり言って信じられない。記者には何かの間違いにしか思えなかったのであるが…。

久しぶりにYuzuru Girlsが登場。竹内の試合は絵にならないから彼女たちを採用！

　DEEPのリングで行われた中西裕一vs.福田力戦で、「チャンピオンシップというのは、大差がつかない限りは王者のドロー防衛にすべきではないのか」という問題提起があったばかりだが、その影響でもあったのだろうか？　もっとも記者には、微妙な試合というよりは、はっきり佐藤が勝った試合にしか見えなかった。　
　奇しくもちょうど休憩時間、マルロン・サンドロがリングに上がり、「判定に納得していません」とマイクをする前から、客席からは「お前の勝ちだ！」と声援が飛んでいたし、ディファ有明のファンは誰もがそう思ったに違いなかったが、どうもよくわからない。
　そういえば、その戦極でおかしなポイントをつけていたレフェリーとしてお馴染の芹澤健市が現役復帰。しかし、坂口道場一族のエリヤの猛攻には歯が立たなかったのであるが…。
　
　本大会の完全ルポは『別冊ミルホンネット』にて詳細いたします。
■　パンクラス
日時：08月08日(土)　17:00本戦開始
会場：ディファ有明
＜メインイベント　ミドル級戦　5分3R＞
○近藤有己（パンクラスism／暫定ミドル級王者）
TKO　1R1分52秒　※レフェリーストップ
●キム・キーボン（韓国／パンクラスコリア/MMAchoman）

＜ミドル級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ　5分3R＞
▼竹内　出（SKアブソリュート／王者）
ドロー　判定1-0　※29-29、28-27、29-29
▼佐藤豪則（Laughter7／1位）
＜ライト級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ　5分3R＞
●井上克也（和術慧舟會RJW／ライト級王者）
TKO　2R4分38秒　※レフェリーストップ
○真騎士 [マキシ]（ベネズエラ／戦極育成選手／5位）
＜第9試合　ライト級戦　5分2R＞
○大石幸史（パンクラスism／ライト級1位）
判定2-0　※20-19、20-20、20-19
●フィリップ・オリビエリ（ブラジル/ノヴァ・ウニオン）※初参戦
＜第8試合　フェザー級戦　5分2R＞
○アライケンジ（パンクラスism／フェザー級4位）
判定3-0　※三者とも20-19
●村田卓実（和術慧舟會A-3）
＜第7試合　ウェルター級　5分2R＞
▼鳥生将大（パンクラスism／2位）
ドロー　判定1-0　※20-20、20-19、19-19
▼窪田幸生（坂口道場 一族）
＜第6試合　フェザー級　5分2R＞
▼赤井太志朗（ノヴァ・ウニオン・ジャパン／5位）
ドロー　判定1-0　※20-19、20-20、19-19
▼鹿又智成（パラエストラ八王子）
＜第5試合　ライト級　5分2R＞
●芹澤健市（和術慧舟會駿河道場）
TKO　1R2分2秒　※レフェリーストップ
○エリヤ（坂口道場 一族）
＜第4試合　ネオブラッド・トーナメント ライト級 決勝　5分2R＞
●富山浩宇（パンクラス P’s LAB横浜）
TKO　1R2分2秒　※レフェリーストップ
○ISAO（坂口道場 一族）
＜第3試合　ネオブラッド・トーナメント フェザー級 決勝　5分2R＞
○内山重行（GRABAKAジム）
判定3-0　※20-18、20-19、20-19
●齊藤　曜（パラエストラ仙台） 　　　
＜第2試合　ネオブラッド・トーナメント バンタム級 決勝　5分2R＞
○佐々木亮太（BAD ASS 13）
判定3-0　※19-19（マスト佐々木）、20-19、20-19
●吉武伸洋（パンクラス稲垣組）
＜第1試合　ネオブラッド・トーナメント フライ級 決勝　5分2R＞
●矢島雄一郎（禅道会総本部 / チームZST）
判定3-0　※20-19、20-19、20-20（マスト清水）
○清水清隆（SKアブソリュート）
真騎士戴冠 廣戸引退 8・8パンクラス近藤復活
涙の戴冠 北岡悟凱旋～これが今の、パンクラス