学究肌レスラー、その名は”カブキキッド”かく語りき 現代風俗研究会第4回例会

 現代風俗研究会第4回例会が開催された。研究テーマは「戦後日本における大衆娯楽としてのプロレスの生成と展開ー生成過程と現代的様相の多様性に着目してー」である。

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 社会法人現代風俗研究会の2009年年間テーマ「プロレスが残した風俗ー世界にリングを、マットに社会をー」の第4回例会が京都市下京区富小路4条下ル・徳正寺にて7月18日(土)14時から約3時間にわたり現役のインディーレスラーでありプロレス研究者という稀有な存在といえるカブキキッド(本名は非公開とさせていただく)を講師に招いて研究成果の発表が行われた。

 まずは戦後日本におけるプロレスの生成というテーマにて、日本におけるプロレスの成立からはじまり、日本プロレスにおけるプロレスの前史、プロレスの成立基盤としての「プロ柔道」について社会的観点からの考察が語られ、そして次に現役レスラーとしてプロレスの現代的様相というテーマにて映像も用いてプロレススクール、そして「地域発」のプロレスについて語られた。それは今後のプロレスのあり方についてのヒントになるのかもしれないであろう。

 プロレス文化研究会代表の岡村正史氏曰く「テレビに向かないと言われた落語が今、ブームであるしフランスではサーカスがアートとして見直されてきている。観客の心を操る心理劇としてのプロレスも見直される時がきっと来ると思う。」
まさにそう願いたいものである。

 活字プロレスの祖である故、井上義啓先生の至極の名言「底が丸見えの底なし沼」というのが当てはまる唯一絶体無二の摩訶不思議なジャンル、それはプロレス!
 プロレスを心の底から愛するものなら、かつての黄金時代のごとき世間一般の話題の一端になって欲しいと願うのは大いなる見果てぬ夢になるのであろうか・・・。

 なお、講演会の詳細は『マット界舞台裏』8月6日号にてレポート収録いたしました。