今週の「マット界舞台裏」はノアを退団した百田が新団体を設立する可能性に迫る!

09.07.16BUTAIURA.jpg 三沢光晴さんが試合中に亡くなるというショッキングな事故からちょうど1カ月が経過した。
 今月4日にディファ有明で行われた「お別れ会」には2万6000人ものファンが献花に訪れ、改めて三沢さんが多くのファンに愛されていたプロレスラーだということが分かった。
 社長を突然失ったプロレスリング・ノアだが、このお別れ会でひとまず三沢さんにひと区切りをつけ、今度は三沢さんが作ったノアという団体をどう守っていくかの方向に舵を切った。
 その第一歩としてお別れ会から2日後の6日に開かれた役員会で、田上明が新社長に就任。また、小橋建太、丸藤正道には副社長のポストが与えられた。
 田上の新社長というのは事前も漏れ伝わっていた通りだし、三沢夫人の真由美さんの意向とのこと。これからは田上社長の下、一致団結して再出発かと思われた矢先・・・
 なんと百田光雄前副社長が、役員会が行われた翌日、新人事に不満を爆発させて田上新社長に辞表を叩き付けるという事態が発生!
 三沢さんが亡くなったことで「いままでは対立構造ができても三沢社長がうまく抑えていたが、これからはくすぶっていたものが一気に噴火するかも・・・」という懸念の声が挙がる中、元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者は、7月02日号の中で「今のノアは完全に一枚岩!」と断言していただけに、この百田離脱のニュースに驚きを隠せない。
 しかし現実に起きてしまった以上、その背景を徹底的に取材するのが井上流!
 今週の『マット界舞台裏』ではなんとノアを離脱した百田が、新団体設立に向けて動きだす可能性が極めて高いというスクープを入手! 当然、このスクープは関係者への取材から出てきた話だけに、ネット上に転がっているウワサや単なる飛ばし記事とは全然違う。
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 上記のお別れ会では実行委員長まで務めた百田だけに、一体なにがあったのかと心配しているファンも多いだろう。
 その渦中の百田が、12日に後楽園ホールで行われたノアの興行に来場。ファンの前で退団の挨拶をするようなことはなかったが、独断でお別れ会の日程などを決めた仲田龍前統括本部長を、報道陣の前で痛烈に批判したのだから驚きだ!
 公の場で内部の人間を批判するのはノアでは極めて珍しいこと。それだけ百田と仲田氏の間には深い確執があるのだろう。しかし百田は、井上記者がスクープした新団体設立についてはひとまず否定。ただし自身の引退興行を開催する意思があることは明かした。
 百田が引退興行が開催する場合、そこにノアの選手が参戦するのも容認されるようだが、もし百田の力で興行が打てることが証明されれば、結果的にそれが新団体旗揚げにつながっていく可能性は十分にある。
 また、百田以外に“反仲田派”の人間がまだノア内にいる場合、いずれは百田のようにノアを飛び出すかもしれない。そうなった場合、百田がそういった人間の受け皿になる可能性だってある。しばらくは百田の動向に注目だろう。
週刊マット界舞台裏’09年7月16日号