今週の「マット界舞台裏」は心配する声も挙がっている新生ノアの今後に迫る!

09.07.02BUTAIURA.jpg 大黒柱の三沢光晴さんを失ったプロレスリング・ノア。今週の土曜日にはディファ有明で「お別れ会」が開かれるし、三沢さんに代わる新社長もその後追って発表される予定。
 6月20日の新日本プロレス大阪府立体育館大会には、新GHCヘビー級王者の潮崎豪が参戦し、岡田かずちかに圧勝。試合後は新日プロへの継続参戦も宣言。さらに同大会で後藤洋央紀を破った杉浦貴は、中西学を破ってIWGPヘビー級タイトルを奪回した棚橋弘至に、早速挑戦表明。7月20日月寒大会でのタイトルマッチが決定した。
 少しずつだが“新生ノア”として動き出してきたノアだが、一部の業界関係者の間では早くも「いままでは対立構造ができても三沢社長がうまく抑えていたが、これからはくすぶっていたものが一気に噴火するかも・・・」という懸念の声が出始めている。
 三沢さんの人望、下の者たちをまとめる能力に関しては、いまさら説明するまでもない。しかしその分、三沢さんがいなくなってしまったことで、今後のノアを誰がまとめることができるのかという心配材料が出てきてしまったのもまた確か。
 前シリーズ終了後に新体制作りに着手したノアだが、スンナリと新社長が決まらなかったのは、社長就任を拒否した者がいたためという話も・・・。一部では「田上明新社長」という報道もあったが、田上本人は「俺はそんな柄じゃない」と一応否定している。
 ファンの間では「小橋新社長」「秋山新社長」という声も挙がっているようだが、両選手とも体調面に不安があるし、社長業よりもリング上のことや現場でのまとめ役、若手にとって良き相談相手といった役割のほうが大きいと思われる。
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 それだけに元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者も田上新社長誕生で堅いと見ている様子。さらに田上新社長の下、「いまのノアは一枚岩だ」と断言!
 ここまで井上記者が言い切るのは、当然だがそれなりに根拠があるから。今週の「マット界舞台裏」では新生ノアの将来を占っているが、当然一部マスコミやファンが懸念している心配材料も分析した上で「大丈夫だ」という結論を出している。三沢さん亡き後の新生ノアを心配しているファンには、ぜひ読んでいただきたい!
 さらに井上記者は「当面は三沢光晴の名前を興行に利用することだ」という大胆な提案もしている。一瞬不謹慎な意見とも思えるが、プロレスを愛する井上記者がこう提案するのにも、キチンとした理由があるのだ。そちらも併せて読んでいただきたい。きっと納得してもらえるだろう。
 その一方、なんともお粗末な事件を起こしたのが戦極に参戦している三崎和雄だ。そこでミルホン編集部は、こんな時期だからこそ三崎事件について緊急原稿を追加収録した。プロレス・格闘技界が危機管理に真剣に取り組み、みんなで頑張っていこうとしているいまだからこそ、読んでおいてほしい記事である。
週刊マット界舞台裏’09年7月02日号