「ちょっと一息ブレークタイム」昭和プロレス望郷の旅 byプロレス美術館:五寸釘編

今週は、まず先週コラムの回答の写真から。
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先週の剣山のような写真2枚はレザーフェイス(コーポラル・マイク・カーシュナー)が実使用した5寸釘ブラシ。
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つまり坂口征二の公式な引退試合の相手はレザーフェイスだったことになる。(6月4日アップのこのコーナー参照)
その坂口選手のL&G疑惑も本人のインタビューが掲載され、一安心といったところ。さてプロレス界において釘を使用したデスマッチの場合、5寸釘という表現が最も一般的である。
では、5寸釘とはいったいどれだけの長さと太さなのかを測ってみた。まず「寸」というサイズ。
1寸=3.0300925925925925959259259259・・・・・・・・・cmであり、約3㎝ということになる。すると5寸は15cm。だがこのブラシの実寸は12cmにも満たない。結局は4寸釘ブラシとなる。ちなみに釘の直径は5ミリだった。
プロレス美術館をテーマにしたテレビ撮影の際、必ずリクエスト
されるのが、このブラシを使ってのデモ。その際レポーターから指摘されるのが次の3点。
①釘の頭が丸く研磨されているので安全なのでは?。
②釘の密度、つまり釘と釘の間が狭く、激痛には至らないのでは?。
③カドの4本の釘は内側に曲げられているが、これは安全のため?。
結局のところ、やはりプロレスは演出重視のジャンルと指摘されるのがオチである。
だが、レポーターの目の色が変わるのは有刺鉄線バット。
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これは正真正銘の危ない凶器で、小細工が一切、見当たらないに事に驚くようである。
五寸釘ブラシ、有刺鉄線バットとくれば、初期のFMWとWING。これを再現しようと当美術館も電流爆破装置つきリングを数ヶ月かけて自作。
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テレビ撮影において、爆破実験に成功したものの、爆音がすさまじく、驚いた近隣の住民に110番通報され、ロケが中止になってしまったことがあった。
だが肝心の爆破シーンは収録され、無事OAとなり、ホッとした。