今週の「マット界舞台裏」は、井上穣二記者の「ある悪役レスラーの懺悔」仰天書評!

09.04.09BUTAIURA.jpg 元「週刊プロレス」編集長のターザン山本氏のサイト「ターザンカフェ」をチェックしている方ならよく分かっていると思うが、今ちょっとしたミスター・ポーゴバブルが起こっている。
 当然そのきっかけになったのは、当ミルホンネットで発売されていたポーゴが自ら執筆した自伝「ある極悪レスラーの懺悔」が、電子書籍版から待望のリアル書籍化。しかもあの講談社から「ある悪役レスラーの懺悔」として出版されたからだ。
 時を同じくして、「マット界舞台裏」でも何回かお伝えしているように、ポーゴが活躍していた伝説の団体W★INGの試合映像がDVD化され、さらに売れ行き好調により、5月29日にW★INGの復活興行が開催されるという話まで出てきたのだから、バブルが膨らんでいくのも当然だ。
 100年に一度の大不況と言われている現代。とくにプロレス界の冷え込み具合は深刻だが、その中で時代の流れに逆らうように膨れあがっていくポーゴバブルが本物である証拠として、「ある悪役レスラーの懺悔」はプロレス本としてはもちろん、一般的な書籍としても充分ベストセラーと言っていい売れ行きを記録している。
 ホームページやブログを中心、様々なメディアに書評や感想文が掲載されはじめているが、ほとんどが賞賛する内容だ。それが口コミ効果となり、「そんなに面白いなら読んでみようかな」と思う人が増えていっているのだろう。
 だがしかし、賞賛する書評ばかりでは、当初は興味があったのに逆に「なんかみんなが褒めてばかりだと読みたくなくなってきちゃったな」なんて思う天の邪鬼な方もいるだろう。
 そんな方には、ぜひ今週の「マット界舞台裏」を読んでいただきたい。
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 前「週刊ファイト」編集長の井上譲二記者は、「長年の付き合いがある私の知るポーゴは、本書から浮かび上がってくる人間像とはかけ離れた人間である」と、自ら自伝を執筆したポーゴは自分のことを良く書き過ぎている、本当のポーゴはもっと「小心者で生まれつきのイジメられっ子」だと、暴露をしているのだ。
 そこで今週の「マット界舞台裏」では、井上記者しか知らないポーゴの知られざるエピソードがいくつも紹介されている。当然、それらの内容は「ある悪役レスラーの懺悔」にも、ノーカット版である電子書籍の「ある極悪レスラーの懺悔」にも載っていない内容だ。
 さらに井上記者は「ある悪役レスラーの懺悔」の“ある部分”に関して、「ポーゴに苦言を呈したい」と指摘している。こういった辛口な書評はなかなかお目にかかることがないので、賞賛ばかりの書評を読んでちょっと興味を失い欠けていた方には、ぜひとも読んでいただきたい。
 ただ、忘れてはいけないのが、井上記者が「ある悪役レスラーの懺悔」に対して終始辛辣な書評を書き綴っているだけではないということだ。辛口で知られる井上記者が、「プロのライター視点で読んでも、プロレス暴露本としてはベストセラーとなったミスター高橋の『流血の魔術 最強の演技~すべてのプロレスはショーである』( 講談社) よりもこの本の方がはるかに面白い。本の内容の60~70% をポーゴ自身や当時のインディー・マット関係者から聞かされていた私が言うのだから間違いない。重版確実!」と太鼓判を押しているのだから、いかに「ある悪役レスラーの懺悔」が読み物として評価されているか分かっていただけるだろう。
週刊マット界舞台裏'09年4月09日号
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