北岡悟という新たなスターを産み、マニアの中でも定評の高い戦極グランプリシリーズ。今回のフェザー級ではまた新たなスターが生まれるだろうか?
先陣を切って発表された5人の選手について紹介したいと思う。
・日沖発
謂わずと知れた修斗の子。今回の5人の発表選手の中では目玉と言って間違いないだろう。
所属しているALIVEが主催するShooto GIG Centralを主戦場としているが、現UFCチャンピオン、ジョルジュ・サンピエールがかつて主戦場としていたTKOでマーク・ホミニックを敗って王者になり、防衛まで果たしている。WECにも誘いを受ける等国際的な知名度のある選手。
ホミニックはアウトボクシングで完封、寝技に定評のある戸井田カツヤをアームバーで極めるなど、打投極全てに秀でた選手であるが、キム・ジョンマン、アントニオ・カルバーニョに打撃で圧力負けするなど、荒々しい打撃にはやや弱い側面もある。
ともかく日本人フェザー級の中ではずば抜けた実力者との評価の高い日沖。グランプリを制して一気に知名度も高めるか、楽しみなところである。
・マルロン・サンドロ
パンクラスフェザー級王者、マルロン・サンドロが堂々の登場。
修斗米大陸ランキング第一位の看板を引っさげパンクラスに参戦すると、DJ.taiki、志田幹とパンクラスの名だたるランカーを立て続けに打ち敗り、あっという間にパンクラスの王者を獲得した。
手固い選手の多いノヴァ・ウニオンの中で、その戦いは果敢にして勇猛。固い守りに定評のあった志田の頭上にタオルを舞わせた。
パンクラスに敵無しの状態から満を持してのグランプリ参戦。日沖と共に優勝候補筆頭なのは間違いないだろう。
・ロニー牛若
PRIDE戦士弁慶ガルシックなど数多くの有力選手を排出しているチーム・トロージャンの期待の若手。タイ人の母親を持つ英国国籍。
元Cage Rage王者ロビー・オリバー(今成に負け失冠)に負けたのみでデビュー以来16勝1敗の戦績。派手で大きな大きな動きを見せるグラウンドコントロールが面白い、楽しみな選手である。
・クリス・マニュエル
世界でトップクラスの実力を保ち続けるアメリカン・トップ・チームからの刺客。デビュー以来7戦負け無しの新鋭。
大沢ケンジのWECデビュー戦の相手を務めたが、惜しくも引き分けという結果に終わっている。
ATTの選手らしく堅実な攻めを見せる。
・ニック・デニス
伝統あるKOTCのカナダフェザー級チャンピオン。
未だ6勝0敗と底を見せていない。オールラウンドな実力を持つトータルファイターである。
今回発表された5人の中ではやはり日沖とマルロンの実績が光り、その他の3人は実績も実力も一枚か二枚落ちると言っていいだろう。
しかしながら、ロニー牛若の様な光る動きを見せる選手もおり、第一陣としてはなかなかの面子の発表となった。
現在調整中の11人の中にもまだ数多くの強豪の参戦も期待できる。
戦極フェザー級グランプリ、ライト級グランプリと同様、大きく期待できるグランプリになりそうである。
ついに発表された戦極フェザー級グランプリの出場選手たち
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