大日vs新日タッグ戦争は不穏ムード? 王者・関本組がライガー組下しBJWタッグ王座防衛

 19日の大日本プロレス・横浜文化体育館大会のセミは、BJWタッグ選手権試合。大日本マットにおいて今や“絶対王者”となりつつある関本大介&マンモス佐々木組に、新日本が誇る元IWGP Jr.タッグ王者コンビ、獣神サンダー・ライガー&AKIRA組が挑む、いわばインディーvsメジャーの団体対抗戦。
 
 横浜文体の大日本ファンは案の定、ライガーとAKIRAに辛辣なブーイング。しかしアウェーの闘いは慣れっこのライガー組はブーイングを楽しむかのように、ヒール流の闘い方でさらに大日本ファンのヒートを煽りに煽る。
 ここまではどこの団体でもありがちな、典型的な対抗戦の風景そのものだが、この日はどうも、その範疇を超えてしまったようだ。1階アリーナ席の一部観客の野次がよほど気に触ったのか、試合後のライガーはその観客の前に立ち、ひと睨み。コメントブースでもライガーは、ガンを飛ばした観客について、
「俺が睨んでやったら何も言い返せなかったよ。こんなクソみたいなリングを観に来てる連中も、クソみたいなもんなんだろ!?」
と、憤懣やる方ない様子で毒を吐きまくり。一体どんな野次を飛ばされたというのか…
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ヒールに徹し、関本&マンモスをねちっこくいたぶるライガーとAKIRA。試合は関本がAKIRAをぶっこ抜きジャーマンで撃破。しかし今年だけで、関本のジャーマンの写真を何枚撮ったことか
 ライガー組が参戦するということで、圧倒的少数派ながら、今大会には新日ファンも詰めかけていた。その中の一人だったのか、2階席のファンの一人が、大日流ハードコアファイトがよほどお気に召さなかったのか、
「イスと机に頼るな! リングの中でやれ~!」
「ちゃんとした試合を見せろ~!」
と、団体のカラーを理解していないような野次を終始飛ばし続け、会場にかなり微妙な空気が漂っていた。
 
 関本とライガーのシングル対決も待たれるところだが、大日本と新日本の対抗戦は、何故にかくも不穏な空気になってしまうのか。まさか両団体のファンが、97・1・4のマサ斎藤vsグレート小鹿の因縁を今も引きずっているとは、到底思えないのだが…
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ハードコアやってるのに「イスと机使うな!」って言われても、ねぇ…?