衝撃的なシーンが連発!『UFC Fight for The Troops』速報。

12月10日(水・現地時間)、米国ノースカロライナ州フォートブラッグ基地で行われたUFCの登竜門的な大会、『UFC Fight for The Troops』では衝撃的なシーンが連発して話題を呼んでいる。
まずは第3試合、ベン・サンダースvsブランドン・ウルフではサンダースの首相撲からの膝蹴りが面白い様に決まり、一方的にぼこぼこにされるウルフは顔面崩壊と表現される悲惨な状態。最後は崩れ落ちたウルフを追撃するサンダースをレフリーが制して試合をストップさせサンダースのTKO勝利。だが、衝撃シーンはまだまだ続いた。
第8試合、WEC世界ライトヘビー級王者であるスティーブ・キャントウェルvsラザック・アルハッサンではWEC王者の実力を見せつけるキャントウェルがマウント・ポジションから腕十字を極める。勝負あったと思われたがアルハッサンはタップせず我慢、そこでキャントウェルが腕をあらぬ方向に捻じ曲げ、腕が折れたのではと思える危険な曲がり方にレフリーが止めてキャントウェルTKO勝利。戦慄のシーンが北米で生中継されてしまった。
そして何と言ってもメイン、これがまた凄かった。UFC神の階級と呼ばれるほど層の厚いウェルター級でもトップクラスの実力者、ジョシュ・コスチェックに対するは、日本の吉田善行。だが試合の結果は吉田にとって残酷なものだった。ケージに追い込んだコスチェックは狙い済ましたかの様に吉田に右ストレート、右フックを連続して叩き込む、吉田はまるで壊れた人形の様に崩れ落ちる完全KO。あまりにも見事なKOにコスチェックは追撃もせず、勝ち名乗り。吉田は完全に意識を失い、その後も立ち上がれずストレッチャーで運ばれていった。
コスチェックは現在、UFCとゲームの版権の問題で揉めており、UFC離脱も噂されているが、ウェルター級屈指の実力者である事を完璧に証明して見せた。また敗れた吉田はUFC解雇の可能性も高くなっており厳しい状況だ。UFCは戦績の振るわないと解雇もある厳しい世界、実際に日本でも人気のあるソクジュもUFCでは負け越して結果を残せなかった為、先日、解雇されている。吉田は生き残る事が出来るのか?
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コスチェックの完璧なKO劇に会場は爆発した。
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完全に失神した吉田。ダメージが心配される。
またセミファイナルではマイク・スウィックがニックネームの“クイック”の通り、わずが33秒でTKO勝利して会場を沸かせている。
UFC人気、未だ衰えずという事を証明した大会だった。
第10試ウェルター級/5分3R
×吉田善行(1R2分15秒TKO)ジョシュ・コスチェック○
第9試ウェルター級/5分3R
○マイク・スウィック(1R33秒TKO)ジョナサン・グーレ×
第8試ライトヘビー級/5分3R
○スティーブ・キャントウェル(1R4分4秒TKO) ラザク・アルハッサン×
第7試ミドル級/5分3R
×ネイト・ローラン(2R終了時タップアウト)ティム・クレドゥアー○
第6試ライト級/5分3R
×マット・ワイマン(3R終了判定)ジム・ミラー○
第5試173ポンド キャッチウェイト/5分3R
○ルイジ・フィオラバンティ(3R終了判定)ブローディ・フェーバー×
第4試ウェルター級/5分3R
○スティーブ・ブルーノ(2R3分44秒リアネイキッドチョーク)ジョニー・リース×
第3試ウェルター級/5分3R
○ベン・サンダース(1R1分49秒TKO)ブランドン・ウルフ×
第2試合ライト級/5分3R
×コーリー・ヒル(2R20秒TKO)デール・ハット○
第1試合ヘビー級/5分3R
×エディ・サンチェス(3R終了判定)ジャスティン・マッコリー○