今週の「マット界舞台裏」は、【座談会前半戦】橋本真也、負けたら即引退SPの裏側に迫る!

08.11.27BUTAIURA.jpg 昨今、座談会を目玉企画にしたり、1冊丸々座談会を収録した単行本が発売されているが、プロレスマスコミの座談会の元祖といえば、やはり『週刊ファイト』だろう。
 そこで今週号では緊急特別企画として、元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者が、現在は事情通として暗躍している元団体関係者と、かつて新日本プロレスで幹部社員として働いていた人物との座談会を行い、その模様を収録している。
 当然、話は現在の新日本や全日本に対する苦言で始まるのだが、話は意外な方向へと展開していく。
 なんと2000年4月7日に、東京ドームで行われた小川直也VS橋本真也の一戦に関する、「今だからこそ言える」話が飛び出したのだ。
 この一戦は99年1月4日の東京ドーム大会で、喧嘩腰の小川に不意打ちを食らい、なにもできないままぶちのめされてしまった橋本が、「負けたら引退」をかけて挑んだ大一番で、テレビ朝日も『ワールドプロレスリングスペシャル・ 橋本真也34歳小川直也に負けたら即引退!スペシャル』と題し、8年3カ月ぶりにゴールデンタイムでプロレス中継を放映するという力の入れようだった。
 そして誰もが「今度こそ橋本の勝ちだろう」と予想していた中、なんと橋本がまさかのKO負け! この予想外の展開は大きな反響を呼び、10%を目標にしていた視聴率も平均で15.7%、瞬間最高では24%を記録したほどの大ヒット企画だった。
 ところが、元新日フロント幹部は「今思えば、新日本の興行成績が目に見えて下がってきたのは、あの試合から半年ほど経ってからだよ」と、あの小川VS橋本の一戦こそが新日本衰退の原因だったと嘆く!
 果たして、あれほどの大ヒット企画の裏にはどんな諸刃の剣が隠されていたのか?
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 そして話は、その橋本と小川が立ち上げに深く協力した『ハッスル』へと展開していく。
 12月30日には有明コロシアムでビッグマッチを開催し、その模様を大みそかのゴールデンタイムに放映することが決まった『ハッスル』。
 紅白歌合戦をはじめ、ダウンタウンの人気番組や『Dynamite!』の中継といった超強力の裏番組を相手に、どんな仕掛けをしてくるか楽しみだが、座談会では突如引退を発表した長尾浩志の話題と共に、現在の『ハッスル』に警鐘を鳴らしている。
 なお、この座談会のつづきは来週号に掲載することが決定! 来週号を楽しむためにも、今週号をダウンロードして読まれることをお薦めしておこう! 1年前のマット界舞台裏を振り返る「マット界舞台裏アーカイブス2007」では、その『ハッスル』と『週刊プロレス』が密かに結んでいた“裏取引”に迫ったことについて振り返っている。