インディーの原点はレンジャー松永とブロンコ釣田の名勝負数え唄から

 この日はJWAが終焉を迎えるとあってか、アマチュア・プロレスに青春の1ページを刻んだ者達も含め全国各地から有志が多数集結し大いに賑わった。

 ある意味で、日本のインディープロレスの原点は、大阪伊丹駐屯地・自衛隊出身のジャイアント馬場を彷彿させるレンジャー松永と、闘志と気迫全開のテリー・ファンクへのオマージュだったブロンコ釣田の名勝負数え唄だったかも知れない。オールドファンには懐かしい僚友が顔を揃えたことがこの日のハイライトだったかも知れぬ。JWAの起源と歴史、善と悪を分ける境界線、シュートとワークの境界線の謎についてはタダシ☆タナカの『マット界の黙示録③藤波MSGデビューと学生プロレスの起源』と、俳優として活躍するみぶ真也の感動の名著『振り返ればいつも負け役』に詳しい。

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駈けつけたOBの紹介(写真上) 懐かしのJWAマイクはWWF(現・WWE)風仕様(写真下中) Jd’に在籍した鳥居はるみも姿を見せた。レンジャー松永(黒シャツ)のココナッツクラッシュは伝説として語り継がれている。写真下右端の白シャツがライバルのブロンコ釣田さん。

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2年ほど現場を離れていた松井前事務局長、JWA関西30周年プロジェクト事務局長としてJWA最終マッチに来場されていたのは遠くから駆けつけてきたファンにはひと際印象に残ったであろう。

 プロ選手でJWA出身を公開している著名レスラーや関係者にはタイガー今井こと今井良晴、JWA東海では田山正雄、ガイアジャパンリングアナの海野昌幸、IWAジャパンではYUJI KITO(本名/木藤裕次)以下数名がいる。JWA関東ではファントム船越(覆面レスラー昭和の正体)、DDTの柿本大地、練習生であったが女子選手の輝優優(本名/宮口知子)がいる。そして格闘家としてDEEP王者となった池本誠知といったところか。

 無論コアなマニアには数人の大物レスラーがJWA出身であるというのは周知の事実であろうが非公開としておく。
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(写真左)JWA出身の3人のプロレスラーとなった3人のご挨拶。スペル・タイラはマニアはご存知の平英夫。左から順にU.M.A.(誠心会館プロレス部門)、スペル・タイラ(プロレスリング華☆激)、スペル☆パンDo(DEP)
(写真中)客席にはクラウザー様マスクを被った者も。その存在は何気にシュール(笑)
(写真右)幸せを運ぶ青い鳥、名選手ファルコンの決めのポーズ