今週の「マット界舞台裏」はノアの仲田龍氏が、菅林新日社長の発言にカチンときた理由に迫る!

08.10.16BUTAIURA.jpg 9・28全日本プロレス横浜大会に丸藤正道が参戦し、土方隆司を破って世界ジュニア王座を奪取したことにより、本格的に開始された全日本プロレスとプロレスリング・ノアの交流。
 10・25ノアの日本武道館大会では丸藤とKENTAが、世界ジュニア王座を懸けて対戦することが決まっており、さらにその試合の勝者が11・3全日本の両国大会で、全日本所属となっ近藤修司を相手に防衛戦を行うことも決定。
 全日本プロレスといえば、現在新日本プロレスの至宝であるIWGPヘビー級王座を武藤敬司が保持している。武藤は本日行われる新日本プロレス両国大会で、前IWGPヘビー級王者の中邑真輔の挑戦を受けるが、防衛するにしろ出来ないにしろ、新日本と全日本の交流は今後も継続されるのは間違いない。
 そして新日本は全日本と交流する一方で、ZERO1・MAXとも交流を継続中。本日の両国大会では、田中将斗が世界ヘビー級王座を懸けて永田裕志と対戦する。
 つまりノア、全日本、新日本、ZERO1・MAXはベルトや選手をちょっとずつ行ったり来たりさせて、持ちつ持たれつの関係を築きながらプロレス界を盛り上げていると言っていいだろう。
 だが、「どうせならこの団体の選手が一堂に会したらいいのになぁ」と思うプロレスファンも少なくはないだろう。
 そんな中、新日本の菅林社長が来年の1・4東京ドーム大会に関して「オールスター戦をやりたい」と発言。全日本、ZERO1はもちろん、海外からはTNA、そして最大のライバル団体であるノアにも参加を求めての発言だ。新日本とノアといえば、新日本のNO LIMIT(内藤&裕次郎)が、先日ノアに乗り込んでGHCジュニアタッグ王座に挑戦したばかり。
 タイトル奪取とはいかなかったこともあり、これを持って“交流解禁”と言っていいかどうかは微妙だが、本格的交流への突破口となるのは間違いない。菅林社長も何らかの勝算というか、ノアとの交渉に手応えを感じているからこそ「オールスター戦」という言葉が出てきたのだろう。
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 ところが、そういうわけではないようだ・・・
 なんと元『週刊ファイト』編集長の井上譲二記者のもとには、「菅林社長の発言を聞いて(ノアの)仲田龍統括本部長の態度が硬くなっている!」という情報が飛び込んできた!
 なんでも仲田氏は「新日本との交流はまだ白紙」「オールスター戦は無理」と、なぜかご立腹の様子だという。一体仲田氏は菅林社長の発言のどこがそんなに気にくわなかったのだろうか?
 確かに一時新日本とノアは絶縁状態にあったが、先述したNO LIMITの参戦や海野レフェリーのレフェリー生活20周年大会に、仲田氏が三沢光晴社長と共にビデオレター出演したりと、ここ最近両団体は雪解けムードにあった。それに1・4は総合格闘技イベント『戦極』も、さいたまスーパーアリーナでビッグマッチを開催するため、ここはプロレス界が一致団結して新日本のドーム大会を盛り上げるべきだろう。
 しかし、ノアが新日本や全日本と交渉する際、なんと仲田氏や三沢社長が出て行くことはなく、外部の人間に依頼しているという情報をキャッチ! それでは話が進まないのも当然だし、話が行き違うこともあるだろう。さらに仲田氏はNO LIMITの参戦を許可したことに関しては“ある理由”があることも吐露している。その理由はぜひ今週号を読んでいただきたいが、結局このまま交流凍結となってしまうのか・・・
 いや、いくらノアといえど小橋建太の欠場や、佐々木健介VSモハメド・ヨネのGHCヘビー級戦の客入りが芳しくないなど、決してラクな状況でないことも確か。それだけに交流再開の可能性も残されているはずだ。
 1・4のリング上での戦いに向け、すでに始まった舞台裏での戦い! ノアが新日本との交流を再開する可能性がどれくらいあるのか・・・それは今週号を読んでみて、各人で判断してほしい!
 このほかにも、『レジャーニューズ』休刊に対するターザン山本氏の衝撃発言や、全日本プロレスが『世界最強タッグリーグ戦』の優勝決定戦を東京か大阪でやらない理由など、ここでしか読めないネタを今週も取りそろえています。1年経っても読み応えがまったく衰えることのない「マット界舞台裏アーカイブス2007」もお陰様で大好評! 是非ダウンロードしてお読みください。
週刊マット界舞台裏’08年10月16日号