カート・アングル、ギミックマッチを批判。ジェフ・ジャレット激怒。

カート・アングル、ギミックマッチを批判。ジェフ・ジャレット激怒。
WWEから全米第二の団体、TNAに移籍して以来、団体を引っ張っている、日本でも人気のカート・アングル。
そのアングルがイギリスのサン紙インタビューでTNAのギミック・マッチを批判した為、TNAのボスであるジェフ・ジャレットの怒りを買っている。
このアングルのインタービューで特に問題になった箇所は、TNAのPPV大会『No Surrender』のメインに対する言及だ。
このメインはサモア・ジョーvsカート・アングルvsクリスチャンのトリプルスレッドマッチで、この試合の決着は、ジェフ・ジャレットが乱入し、アングルをギターで殴り、そのダメージで動けないアングルをジョーが仕留めて勝利した。
このシナリオに対し、アングルは試合前、「ジョーが自分から普通にフォールを奪ってからジャレットが乱入するシナリオにすべき」と主張していたとインタビューで語っている。
トップ選手、自分(アングル)の格を守る為に、乱入で決着をつけた事を批判し、若い選手を売り出す為なら、喜んで自分が負け役をやると語っている。
プロレスの世界に不透明決着はよくある。
今後、売り出したい若手に箔をつける為に大物から勝利を奪わせるのは手っ取り早い方法だ。
しかし、大物選手も負けてばかりだと、その選手の格が下がるので、そこで利用するのが乱入などのアクシデントで試合を終わらせ、「もしも乱入などがない1対1の勝負だったらどちらが勝ったか分からない」と含みを持たせて次に繋げる手法だ。
こうした手法に反論したのが、これから売り出す若手選手ではなく、もう大物のカート・アングルであることから、カートがいかにプロレスを愛しているか分かるだろう。
しかし、このインタビューにジェフ・ジャレットが反発、今週の木曜日(米国時間)に反論の記者会見を行うらしい。
これでカートに何か処罰が与えられるかもしれないと噂が出る一方、現在TNAのシナリオ班はかつてWWE、WCWで活躍した悪名高きビンス・ルッソだ。彼は実際に起こっているリング外の揉め事をそのままリングの中のストーリーに導入するのを好むので、この現実の揉め事がそのままTNAのマットに持ち込まれるかもしれないとの期待も高まっている。
しかし、ここまでプロレスにシナリオがあるのを前提で関係者が語るアメリカマットはやはり日本とかなり状況が違うと驚愕である。
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