今週の「マット界舞台裏」は1冊まるごと永島勝司氏の新刊著書に物申す!

08.10.02BUTAIURA.jpg 毎号、マット界の気になる舞台裏話が3~4本収録されている「マット界舞台裏」だが、今週はなんと1冊まるまる1つのネタについて書かれている。そのネタとは最近発売となった永島勝司氏の著書「プロレス界を揺るがした10人の悪党」への物言いである。
 かつて新日本プロレスで仕掛人として、新日本VSUインターの全面戦争など数々のヒット企画を生み出した永島氏。その永島氏がプロレス界に悪影響を与えた10人を選び、その人物について様々なエピソードを交えて書かれた著書を出版。
 赤裸々に書かれたエピソードが満載で、一部のマニアの間でもウワサになっている一冊のようだが、この本の中で週刊ファイト(現在休刊)とその元編集長である井上譲二氏について書かれた部分があるのだ。
 そこでこの本に目を通した井上記者だが、「永島氏のボケぶり(失礼!)と思い違いがあまりにも激しい」ということで、いてもたってもいられなくなり本の中からファイトや井上記者について書かれた部分を抜粋し、当事者だからこそ出来る「真実はこうである」という指摘を今週の「マット界舞台裏」で行ったのだ!
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 例えば、一時期の週刊ファイトは新日本プロレスが水面下で進めていたビッグイベントの企画を何度もスッパ抜き、スクープとして紙面を飾っていた。新日本内部では「永島が情報をファイトに流しているんではないか?」というウワサがたったほど。
 さらに「社内に盗聴器が仕掛けられている」「社員の誰かがスパイなんじゃないのか」といった疑心暗鬼な状況にまで陥り、ついに永島氏は当時の現場監督だった長州力と共に、スパイをあぶり出す“おとり捜査”まで行ったという。
 しかし、どうやらファイトに情報を提供していた人物は、永島氏が「アイツでは?」と睨んでいた人物とは違う人物だったようで、井上記者は今週号の中で「ハッキリ言おう、情報提供者は××××や××××ではなかった」と記している。実際に誌面では伏せ字になっていないので、ぜひその目で確かめていただきたい。
 そういったこともあり、ファイトと新日本は事あるごとに険悪ムードとなり、新日本側から抗議されたことも数知れず。今週号ではその抗議の様子が、実に生々しく書かれている。ファイトのファンだった方がこれらのエピソードを読めば、「なるほど、あのスクープの裏にはこんなこともあったのか」と思わずニヤリとしてしまうかもしれない。
 このほかにも、奇しくもこちらも“ファイトネタ”が書かれた約1年前の「マット界舞台裏」を振り返る「マット界舞台裏アーカイブス2007」など、今週も読み応え十分! 是非ダウンロードしてお読みください。
週刊マット界舞台裏’08年10月2日号
井上譲二版マット界を揺るがした悪党!?週刊マット界舞台裏’08年6月5日号