歴史オタク的プロレス史7~リングは戦場なり~

こんにちわ。歴史オタク、三瓶千詠です。
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本日はちょっと趣向を変え、
女子プロの可能性なんぞを語ってみようかと思います。
全日本女子プロレスが解散したことは記憶に新しいと思います。
1970年代にはビューティーペアが一世を風靡し、
女子プロレスブームがおこりました。
にも関わらず、最終的には解散をし、現在に至っております。
女子プロレス人気にあやかって立ち上げたものの、最終的に解散した団体は数知れず。
現在は数団体残っているものの、
ベテランの人気に支えられてどうにか生き残っている感は否めません。
さてさて、女子プロレスの衰退には諸説ありますが、私が一番気になるところは
女性のファンが減ってしまったことです。
そもそも格闘技自体あまり女性が好んで見たりはしないと思いますが、
それでも女子プロレスがブームになった1970年代、
先にも述べたビューティーペアの登場によって、女子プロレスのファンが
男性寄りから女性寄りにシフトしていたのです。
これは何も女性が格闘技大好きになったわけではございません。
ビューティーペアが人気だったのは、アイドル的要素が強かったからです。
強い女性がリング上で華麗に舞う姿をおっかける女の子の熱いまなざしは、
さながら宝塚の男役に憧れる乙女の様。
もしくは今で言えはPerfumeに憧れる女の子たち、とでも言いましょうか。
まじめな顔して「関節技がどうのこうの…」と語りつつ見ていた訳ではないのです。
女子プロレスの衰退の要因の一つに、
対抗戦による試合が男性ファンの間でブームになったからとも言われております。
綺麗さや華麗さよりも、リアルファイトとして女子プロレスを観戦する男性ファンが増え、
女性ファンの足が遠のいてしまったのです。
そこで私、思うのでございます。
プロレスだけでなく多くのプロスポーツで女性が戦う姿を見たいと思う行動原理を紐解くと、
「美しいものをみたい」「華麗な技をみたい」という気持ちがあるのだと。
現在多くのスポーツに女子プロができましたが、
女性がメインで活躍しているスポーツは「シンクロ」であったり
(ウォーターボーイズも流行りましたが…)
「フィギュアスケート」であったり、「新体操」であったりします。
これらはどれも女性特有の優雅さ、しなやかさ、華麗さが際立つスポーツです。
女子プロも例外ではなく、ビューティーペアが流行った当時は
綺麗なおねえさんがリングの上で華麗な技を決め戦っている姿を観にきていたと思うのです。
その後の対抗戦ブームの時代は多少異色なケースとして捉えた方がいいのではないでしょうか。
というわけで、私がもし女子プロレスのオーナーとして
新団体を立ち上げるとしたら、どんなものにしようか考えたら…
だんぜん宝塚風女子プロレスでございます!
え、それじゃプロレスじゃないって??
いいんです!要は、ハッスルと同じです。
完全なるショープロレスに徹して、
女性ならではの美しさを前面に押し出した試合がいいと思うのです。
女性が男性と同じ土俵で戦うのではなく、
”女性にしかできない”戦いをする。
これが女子プロレスの可能性ではないでしょうか?
山口敏太郎事務所 三瓶千詠(みかめゆきよみ)