今週の「マット界舞台裏」は健介とノアの緊密さと、引退が近い(?)小川に迫る!

08.09.11BUTAIURA.jpg 「マット界舞台裏」の’08年8月14日号で井上譲二記者が、「今年4月、全日本・名古屋大会と新日本・大阪大会で、それぞれ三冠ヘビー級、IWGPヘビー級の王者が交代したが、もうひとつのメジャータイトルであるGHCヘビー級王座もノア9・6 日本武道館大会で森嶋猛から佐々木健介に移動する可能性が高まっている」と書いた通り、ノアの9・6日本武道館大会で森嶋猛を破り、佐々木健介が第13代GHCヘビー級王者となった。
 このことからも健介オフィスとノアの緊密さが想像できるが、今週の「マット界舞台裏」では、これまで米マットにはあまり縁がなく、いまやテレビタレントとしても売れっ子で多忙を極める健介が、ノアのあっせんでROHやWLWレスリングキャンプに参加することが決定したことが書かれている。
 米マット進出もいいが、GHCへビーも高山善廣以来、久しぶりの他団体流出となった。そこで健介には、GHCのベルトと「3大メジャー団体のタイトル制覇」という肩書きを引っさげて、今までのように様々なリングに上がってもらって業界全体を活性化してほしいところ。しかし、どうやらそれは難しいようだ…
 その突飛な言動がウケ、オリンピックが終了した今でも注目を集めている、北京五輪柔道男子100キロ超級で金メダリストに輝いた石井慧。金メダル獲得直後にカメラに向かって、ハッスルポーズをする姿を見たプロレスファンはさぞやビックリしたと思うが、石井がハッスルポーズの“考案者”である小川直也を尊敬しているのは有名な話。
 日本に帰国した石井が真っ先に小川に金メダル獲得を報告すると、小川は故橋本真也のキャッチフレーズである「破壊王」を石井に継承するよう提案。すると石井も自らの金メダルを小川道場に寄付するという、美しい師弟愛のエピソードも紹介された。
 ところがその裏で、小川は石井に対して「ハッスルポーズは2度とやるな」と釘を刺したという。確かに近年の小川はハッスルから距離を置き、ハッスルポーズもやっていない。いま小川の主戦場は、師匠アントニオ猪木が主宰するIGF。ハッスルポーズが小川の代名詞だったのは、過去の話である。
 だが、このブログや「マット界舞台裏」でも何度もお伝えしている通り、IGFにはつねに活動休止の噂がつきまとっている。万が一、IGFが活動休止や消滅するような事態となり、主戦場を失う事態になったら小川はどうするのか?
 小川は戦極の旗揚げ戦をリングサイドから観戦していたが、再び総合格闘技出陣か? それとも暴走柔道王として他団体に殴り込みか? それとも古巣・ハッスルに復帰か? そもそも小川はハッスルポーズこそ封印しているが、ハッスルから離脱したわけではなく、高田総統から「ハッスルから休養させる」と命じられたため、一時的に離れているだけのはずだが…
 石井の師匠だけあってその言動や行動はいまでも十分注目を集める小川だけに、“IGFの次”が気になるところが、なんと井上記者は「小川の引退は近い」「1年以内の引退もあり得る」と断言! 果たしてその理由とは…ぜひダウンロードしてご確認ください。
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 このほかにも、残念ながら開催が延期となった新韓国プロレスの国際大会で、アイドルレスラーの風香を意外な大物と対戦させる計画が浮上しているという話や、先日亡くなった“殺人狂”キラー・コワルスキーの意外な素顔、そして1年前には世界を股に掛けるあのレスラーや、誰も知る伝説のマスクマン、さらにはWWEでも活躍した新・大巨人など、バラエティに富んだレスラーが参戦する予定だったにもかかわらず、ちょうど1年前のこの時期に起こった日本の格闘技界を震撼させた“あの事件”のお陰で、急遽路線を変更する羽目になったIGFについて書かれた「マット界舞台裏アーカイブス2007」など、今週も読み応え十分! 是非ダウンロードしてお読みください。
週刊マット界舞台裏’08年9月11日号