戦国時代に思いを馳せて、エル・サムライその2でございます。
さて、前回はマスクにのみ焦点を当てましたが、
今回はさらに深く掘り下げていこうと思います
(といいつつ結局戦国に絡める気満々なわけですが…)
パッと見の印象…どこか懐かしい…
そうだ、親父だ!親父の腹だ!
などと言っては失礼かもしないけれど、大変親しみやすい体型をしております。
だからと言って侮ってはいけない!
エル・サムライの最大の特徴は受け身の美しさでございます。
普通のレスラーが食らったら首の骨が折れそうな技を、
ジュニア級の中では比較的長身な体でしっかりと受け止めてしまうのでございます。
「小柄なレスラーが柔軟で素早くて受け身がうまい」というなら、
失礼ながらありがちという印象を受けまする。
そう、まさに羽柴秀吉のような…。
ですが、エル・サムライの体型からすると、まさに、
本多平八郎忠勝クラスの武将がしなやかな受け身をする!
ということなのです!
(いえ、本多忠勝がぷよぷよの身体であったというわけではございませんが…)
いやはや、素晴らしきギャップ!!
といいつつ、さりとて、攻撃が弱いわけではございません。
エル・サムライの得意技、垂直落下式リバースDDTはただ技を出すだけでなく、
そのタイミングも絶妙!
それまでの試合の流れを総括する、ここぞというタイミングで繰り出してきます。
しかもあのぷよっとした体型からは想像できない素早さで!
総じて、エル・サムライは受け身・攻撃ともにも
「絶妙な間」を心得たファイティングスタイルであると言えるでしょう。
それは「時勢を読む」力に長けているとも言えるのではないでしょうか。
そんなわけで、エル・サムライを戦国武将に置き換えたら誰でしょうか?
先ほど挙げた本多忠勝はどちらかと言うとヘヴィー級の選手だと思うので、
ここは
藤堂高虎
を推して参る某でございます。
藤堂高虎は何度も君主を変え、卑怯者などと言われてますが、
将来出世しそうな上司を選んだだけのこと。まさに時勢を読む力に長けた武将でした。
また、大男で数多くの武功を挙げたにも関わらず、
第一線というよりは縁の下の力持ちなところも、
エル・サムライっぽさを感じるわけでございます。
さて、そんなエル・サムライですが、2008年2月、新日を退団してしまいました。
フリーになったそうで…って、あれ?それじゃむしろ前田慶次??(迷走中)
武士たるもの七度主君を変えねば武士とは言えぬと藤堂高虎も言っております。
エル・サムライには、藤堂高虎の様にしぶとく生き残ってくれることを
願わずにはいられないのでございます。
山口敏太郎事務所 三瓶千詠