BJ、土壇場のフロントチョーク葬で背水マモルを返り討ち! 7・18 プロフェッショナル修斗

 18日夜、プロフェッショナル修斗・後楽園ホール大会「“修斗伝承02”ROAD TO 20th ANNIVERSARY」のメインイベントにて、BJがマモル相手に最終ラウンドで底力を見せ一本勝ち、世界バンタム級王座2度目の防衛に成功した。
bj.jpg
渾身の一本勝ちで喜び爆発のBJ。この男、やっぱり強い!
 BJとマモルの対決は、これで通産3度目。過去の戦績はBJの1勝1分となっている。前回の対戦(06年10月14日・パシフィコ横浜大会)も同じタイトル戦だったが、当時はマモルが王者で、BJが挑戦者。1RでBJがスリーパーでマモルを秒殺、衝撃の王座交代劇を見せている。背水の陣でリマッチに臨むマモルが世界王座を獲り返すか、はたまたBJの返り討ちか。3度目のバンタム級頂上決戦に、修斗ファンの期待が高まった。
 試合展開は、後のない挑戦者・マモルがペースを握り、進行する。テイクダウンを狙うBJの組み付きを重い腰で凌ぎ、ヒザを当てていく。得意の打撃も冴えて、マモルやや優勢で1、2R終了。
 しかし最終の第3R、気力抜群の王者が底力を見せた。ラウンド中盤、グラウンドの攻防から、下のポジションのマモルが放った渾身の腕十字を凌いだBJが逆襲。マモルがハーフガードを嫌い、下から跳ね上げようと立ち上がったタイミングに乗じて、BJ渾身のフロントチョーク! 必死にこらえ続けたマモルだったが、最後は締め落とされて万事休す。レフェリーがストップを告げ、BJが返り討ちに成功。声にならない叫びをリング上から四方に向けて発し、BJが喜びを爆発させた。
 セミの環太平洋ウェルター級王者決定戦では、世界ランク1位の遠藤雄介が、冨樫健一郎得意の長い脚を活かした寝技を凌ぎ切り、ハーフガードから有効なパウンドを散らし判定勝利。環太平洋新王者に輝き、世界タイトル戦へ狼煙をあげた。
endo.jpg
冨樫の寝技を封じ込めて勝利した環太平洋新王者・遠藤
 また、会場で個展を開く“天才アーティスト”ウィッキー聡生はバックから強烈なパウンド連打でKO、昨年のフェザー級新人王MVP・扇久保博正は鉄槌で秒殺KO、全身に掘り込まれたタトゥーと極めの強さで異彩を放つ佐々木信治は、ベテラン風田陣にきっちりチョーク葬と、新たなるスター候補生たちがそれぞれインパクト大の勝利を見せ、来年で20周年を迎えるプロフェッショナル修斗のリングに新風を吹き込んだ。
new3.jpg
佐々木(左)、扇久保(中央)、ウィッキー(右)…来る修斗20周年で飛び出すのは誰だ!?
■サステイン・プロフェッショナル修斗公式戦「“修斗伝承02”ROAD TO 20th ANNIVERSARY」
2008年7月18日(金)開始18:00
会場:東京・後楽園ホール
<メインイベント(第11試合) 世界バンタム級チャンピオンシップ 5分3R>
○BJ(勝村道場/同級王者)
(3R 3分40秒 一本)※フロントスリーパー
●マモル(シューティングジム横浜/同級1位)
※BJが2度目の防衛に成功。
<セミファイナル(第10試合) 環太平洋ウェルター級チャンピオン決定戦 5分3R>
○遠藤雄介(GOKITA GYM/同級1位)
(3R判定 3-0)※30-27、30-27、30-27
●冨樫健一郎(パラエストラ広島/同級5位)
※遠藤が第4代王座に就く。
<第9試合 ライト級 5分3R>
○ウィッキー聡生(シューティングジム横浜/環太平洋ウェルター級9位)
(3R 2分17秒 TKO)※レフェリーストップ
●マテウス・ラーデスマキ(フィンランド/欧州修斗ライト級1位)
<第8試合 フェザー級 5分3R>
○扇久保博正(パラエストラ松戸)
(1R 1分35秒 TKO)※レフェリーストップ
●田中ヒロユキ(直心会格闘技道場)
<第7試合 ウェルター級 5分3R>
○佐々木信治(総合格闘技道場BURST)
(1R 2分42秒 一本)※スリーパーホールド
●風田陣(ピロクテテス新潟)
<第6試合 フライ級5分3R>
○室伏シンヤ(SUBMIT静岡)
(3R判定 3-0)※30-27、30-28、30-28
●春崎武裕(直心会修斗GYMS)
<第5試合 ミドル級 5分2R>
○山崎昭博(SUBMIT静岡)
(2R判定 2-0)※20-19、20-18、19-19
●平山尚樹(アカデミア・アーザ水道橋)
<第4試合 62kg契約 5分2R>
○細井鷹飛呂(パラエストラ松戸)
(2R 1分31秒 一本)※三角絞め
●マイク・ハヤカワ(シューティングジム大阪)
<第3試合 2008年度新人王決定トーナメント2回戦 フェザー級5分2R>
○越智晴雄(パラエストラ愛媛)
(1R 3分42秒 一本)※スリーパーホールド
●根津優太(和術慧舟會東京本部)
<第2試合 2008年度新人王決定トーナメント2回戦 ライト級5分2R>
○直撃我聞(PUREBRED大宮)
(2R判定 2-0)※20-19、20-19、19-19
●土屋大喜(roots)
<第1試合 2008年度新人王決定トーナメント1回戦 ウェルター級 5分2R>
○臼田育男(総合格闘技木口道場)
(2R 3分41秒 一本)※スリーパーホールド
●近野淳平(ロデオスタイル)