「夢は大晦日!」に向けてやれんのか!? 手探りだらけのM-1チャレンジ

 17日の後楽園ホール大会において、日本のファンに初お目見えを果たしたM-1チャレンジ。世界7ヶ国にわたって開催されるワールドワイドなリーグ戦、優勝チームには世界ナンバーワンのMMA大国の栄誉が与えられる…と、何かとゴージャスな煽りがついて回った今大会だったが、記者がリング上に見たものは、いかにもな“佐伯テイスト”溢れる牧歌的なインディー空間だった。
 会場に入ってまず目についたのは、ホール北側に設置された「M」の字のゲート。…ワールドワイドを謳う大会の割には、高校の文化祭のような手作り感が漂っているが…。国別対抗戦開始前には、M字ゲートの後に構えるスクリーンから数分間煽りVが流れるのだが、ナレーションもテロップもない“イメージ映像”のため、館内には「???」と不思議な空気が流れる。V自体の作りは手の込んでいるものだったが、そのVが流れるそばに手作りM字ゲートが構えているだけに、ますます不思議感が漂うのであった。
m-ji.jpg
スタイリッシュなVと、手作り感溢れるゲートのギャップが、なんともいえない味を…
r-girl.jpg
この日一番グローバルだったのはラウンドガールでした。ハラショー!
 試合の方でも日本チームがまさかの惨敗。「日本代表が決勝戦に勝ち上がれば、決勝は大晦日の日本で開催」を目論む佐伯代表だけに、「メンバーの入れ替えも検討しなきゃいけないかも」と、今大会の敗戦には相当頭を痛めているご様子である。
 オランダ勢にパワーの差で惨敗した日本チームの巻き返しなるか、日本が勝ち残った際の晴れの大晦日決戦でも、入場ゲートはあの手作りM字なのか…等々、始まったばかりゆえに先の展開がまったく読めないM-1グローバル。夢の大晦日に向けて「やれんのか!」と、今後も大いに注目である。
saeki.jpg
「次は韓国で開催します!」と景気よく宣言した佐伯代表。日本チームの強化も頼みますよ