「ジュニアの体重に戻しますよ!」 新日本・初代タイガー囲み会見

 30日・新日本プロレス記者会見の続報。
 前述のオフィシャル会見に続き、初代タイガーマスクを一人残しての囲み会見が行われた。ヨソ行きモード(失礼)に終始したオフィシャル会見と打って変わったリラックスムードを、行間から感じ取っていただければ幸いである。
――古巣・新日本にタイガーマスクとしてカムバックすることで、感慨深さはありますか?
「思い入れはありますよね、やっぱり。でももう新日本には、わだかまりも抵抗もないですよ。僕はどこに行くにも抵抗はないですから。どこに行くにも『乗り込むぞ!』って気持ちでやってるし」
――タイガーマスクとして新日本のリングに上がるにあたって、コンディション作りは…
「そりゃもうね。タイガーマスクとして新日本に復帰するんだから、こりゃエラいことだぞと(笑)。いつもだったら試合終わったあとはゆったり過ごして、食事制限とかやらないんだけど、今回は試合終わったあともずっとダイエット続けてて」
――今、新日本で一番気になる選手はいますか?
「いや、プロレスも格闘技も今全然見てないから、誰が誰だかわかんないんですよね…。僕はもう、自分の好きなことだけやって生きてますから」
――8・26以降も新日本への参戦を考えてるんですか?
「いや、そこまで先のことは考えてないですね。とにかく今は8月26日の試合のことで精一杯で」
――初代と四代目のタイガーマスクがタッグ結成ということで、海外からも注目されると思いますけど…
「やめてよぉ、そんなこと言うの(笑)。緊張しちゃうから。だけど、前にエキシビションに出た時(注=94年5月1日・新日本福岡ドーム大会・獣神サンダー・ライガー戦)のようなコンディションで出ちゃいけないと思ってますから。自分のパフォーマンスをどこまで高められるか、そのためにトレーニングしてますんで」
――新日本在籍中で、最も印象深いエピソードがありましたら教えて欲しいんですけど…
「どうなんだろうなあ…。とにかく、何かを信じてまっすぐ進んでましたね。思い出す光景といったら、トレーニングであったり、満員のお客さんの厳しい目に自分自身を鍛えてもらったりだとか…。お客さんに鍛えてもらうっていうのは、イギリスでもメキシコでも一緒なんだけれど、でもどこに行っても新日本プロレスに教わったことをまっすぐに信じてた、というのはありましたね」
――リアルジャパンの3年間は、「ストロングスタイルの復権」がテーマでしたけど、今回の新日本復帰は、「ストロングスタイルの集大成」ということになるんですか?
「集大成…とまで大層なことは言えないんですけど、僕が新日本のリングに上がるということで注目度が上がり、新日本の会場にお客さんがたくさん来てくれれば嬉しいですよね。そしてそこで、どんな試合をやるかが一番重要ですね。ストロングスタイルを妥協することはできない。ということは言えますよね」
――体重は今、どのぐらいまで絞れてるんですか?
「ん~とね、天龍戦(注=3月13日リアルジャパン後楽園大会)では112、3キロあったんですけど、この間の試合(注=19日リアルジャパン後楽園大会)は107キロで。今は103、4キロといったところですね。試合まであと1ヶ月以上あるし、このまま行けばジュニアのウェイトに戻せるんじゃないですかね、ええ」
 一部で「痩せる痩せる詐欺」とまで揶揄され、ファン・関係者の間でもすっかりお馴染みの、初代の「ジュニアまで体重落とす宣言」。しかし今度はタイガー・キングではない、正真正銘の「タイガーマスク」として新日本に凱旋するのである。初代自身の「今度こそ!」の思いは、かつてないほど強い。8月26日、後楽園ホールにあの逆三角形の虎は帰ってくるのか!? DVDで、YouTubeで、あの頃の初代タイガーマスクの名勝負を堪能しながら、当日を待とうではないか――。
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未だ貫禄たっぷりに見えるスーツ姿の初代。
残り2ヶ月弱でどこまで絞れるか!?