「あの頃の新日本を復権させる」 初代タイガー、8・26新日後楽園で古巣凱旋

 30日、東京・新日本プロレス事務所にて、8月26日後楽園ホール大会『レッドシューズ海野レフェリー20周年記念興行』での初代タイガーマスク参戦が発表された。
 初代タイガーは94年にエキシビションマッチ、97年にタイガーキング名義で新日本のリングに上がっているが、正真正銘の「タイガーマスク」として新日マットで闘うのは、83年の衝撃の電撃引退以来、実に25年ぶり。パートナーの四代目タイガーマスクとのタッグ結成は、99年の掣圏道・山形大会以来となる。
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 海野レフェリー「先生(初代)から新日本のリングに上がることを快諾いただきました。先生がこのライオンマークの新日本のリングに上がることに、一プロレスファン、一レフェリー、一業界人として感動と興奮を覚えます。そして感謝の気持ちで一杯です」
 四代目「先生へのオファーは、僕と海野さんとの雑談の中で決まりました。先生も新日本のリングに戻ることを楽しみにしてますし、僕自身も、先生がこのライオンマークの舞台に戻るのが楽しみです」
 初代「タイガーマスク(四代目)からタッグを組みたいと申し出があり、それに応えました。最初は『いいよ。やろう』と気軽に考えてたんですけど、よくよく考えると上がるリングは新日本なんですよね(苦笑)。正直、私がタイガーマスクとして新日本に上がるということが、ここまで大きくなるとは思っていませんでした。新日本のファンは見る目が厳しいので、私にとってかなりプレッシャーのかかる試合になると覚悟してます。その中で私がどんな技を出してファンの期待に応えられるか、そこが自分でも楽しみです」
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 世代を超えたスーパーヒーロー・タイガーマスクとして、あの昭和新日本の黄金期を創りあげた立役者だけに、初代の古巣に寄せる思いは今も強い。
 初代「私の師匠は、まずアントニオ猪木さん、それから山本小鉄さん。そしてその他多くの先輩方からも、プロレスラーとしてのプライドを叩き込まれました。入門してからの3年間、徹底的に鍛えあげられた若手としての時期は、私にとって非常に思い出深いものです」
「そしてイギリスから帰国して、蔵前国技館でダイナマイト・キッドと闘った、タイガーマスクとしてのデビュー戦も思い出深い。私のプロレスの基本のすべては、新日本プロレスで培われたものです。そして以前から何度も言っていますが、私はプロレスを復権させたい。もっともっといい選手を育てていきたい」
「私の目から見てもタイガーマスク(四代目)は、あの頃の新日本プロレスの意志を引き継いでいる選手です。当日は、あの頃の熱いプロレスに恥じない試合をお見せしたいです」
 希望の対戦相手については、
「誰と闘ってもいい。海野さんのマッチメイクに一任する」
と口を揃え、気負わず答えた、初代と四代目の師弟虎。海野レフェリーも、
「今の現役選手の半分以上は、先生に憧れてプロレスラーになったんだと思います。その先生と闘いたい、一度肌を合わせたいという選手をチョイスしていきます」
と、初代の凱旋にふさわしい相手を厳選する意向だ。
 8月26日・後楽園ホール、いよいよ初代タイガーマスクが、 “闘いの大海原”と呼ばれた、あの青と白のマットに帰ってくる。当日は青と黄色のロングタイツで登場するのか、それとも赤のマーシャルアーツ・パンタロンか? そしてあの頃のグッドイシェイプを取り戻せるのか!? 当日のコスチュームとコンディションも含め、今から初代の凱旋が待ち遠しい!
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師弟虎のヘッドロックに苦悶の表情の海野レフェリー…いや、嬉しそうだぞ!?
■新日本プロレス「海野レフェリー特別興行」後楽園大会
8月26日(火)東京・後楽園ホール 開始19:00
【レッドシューズ海野レフェリー20周年記念興行 特別参戦選手】
・天龍源一郎(フリー)
・“初代”タイガーマスク(リアルジャパンプロレス)