FEG「DREAM.2 ミドル級GP2008 開幕戦」
2008年4月29日(火・祝)さいたまスーパーアリーナ
第1試合 ライト級GP 一回戦
○青木真也(判定 3-0)J.Z.カルバン×
前回と違い寝技の展開へ。下から極めを狙う青木に、上を取ってパウンド狙いのカルバン。青木は引き込みで下になってもラバーガードで徹底的に距離を潰しパウンドを打たせない。1RにはカルバンがパウンドでKO寸前まで追い詰めるも、後半には青木得意の相手におぶさる状態からチョーク狙いで優勢に試合をすすめる。2Rも徹底的に引き込みで距離を潰し、寝技を警戒するカルバンは踏み込めない。試合終了直前に青木のオモプラッタのような形で腕をロックで極まったかに見えたがカルバン意地で振りほどく。しかしこれで試合は決まり判定で青木勝利。
第2試合 ミドル級GP 一回戦
○金泰泳(判定 3-0)ミノワマン×
徹底的にテイクダウン狙いのミノワマン。1Rには何度か成功するも上になった後の展開が無い。逆に金の強烈なローキックでミノワマンの太ももはミミズ腫れに。2Rもスタミナの切れたミノワマンのタックルを潰し、亀になるミノワマンに膝を叩き込む金。後半は金もスタミナが切れてくるもダメージを与えているのは圧倒的に金であり、判定もフルマークで金が勝利した。
第3試合 ミドル級GP 一回戦
○ユン・ドンシク(判定 3-0)大山峻護×
共に寝技師なのでグランドの展開がほとんどを占める。ユンがテイクダウンで上を取り、パスガード、マウントといいポジションをキープして攻めたてる。大山も何度か下から攻めるも、試合のほとんどはユン優勢で終わり判定3-0でユンが勝利した。
第4試合 ミドル級GP 一回戦
○ゼルグ弁慶ガレシック(1R1分40秒 腕十字)マゴメド・スルタンアクメドフ×
ヴォルグ・ハン最強の弟子との触れ込みのスルタンアクメドフ。テイクダウンを奪うがすぐに弁慶がスイープ。再びスルタンアクメドフがリバーサルして上になるが、そこに弁慶の腕十字が極まり、見事に一本勝ち。
第5試合 ミドル級GP 一回戦
○ホナウド・ジャカレイ(1R 3分37秒 チョークスリーパー)イアン・マーフィー×
ほぼワンサイドゲーム。ジャカレイが一方的に攻めて腕十字、亀状態に膝蹴り、バックマウントからチョークスリーパーで極めた。
第6試合 ミドル級GP 一回戦
○田村潔司(1R 57秒 TKO)船木誠勝×
お互いに意地を見せる打撃戦でスタート。最初は船木が攻めるも、すぐに田村優勢になり押し倒しパウンドでレフリーが止めて田村勝利。
第7試合 ミドル級GP 一回戦
○ゲガール・ムサシ(1R 3分10秒 三角締め)デニス・カーン×
試合開始直後、デニス・カーンがテイクダウン、そしてアームロックと一方的に攻め立てる。しかし一度離れた瞬間にムサシの三角締めが極まり、カーン痛恨のタップアウト。試合はほとんどカーンが主導権を握っていたので、ムサシ改心の逆転勝利だった。
メインイベント ミドル級GP 一回戦
○桜庭和志(1R 8分29秒 フェイスロック)アンドリュース・ナカハラ×
総合初のナカハラだが、かなり腰が重い。1R6分過ぎまで一度もテイクダウンを許さないでこつこつと打撃を与える展開。ローブローもあったが、桜庭の足を狙うテイクダウンも顔面を殴って凌ぐ大器の片鱗を見せた。しかし後半、テイクダウンを奪われるとやはり寝技に難があるのでそのまま桜庭がフェイスロックを極めた。
正直、桜庭、田村、ジャカレイはシードの様なマッチメイク。反面、ムサシvsカーンなどは一回戦としては厳しすぎるカード。主催者がどうしても人気選手を残したいという気持ちは分かるが、それなら最初から8人トーナメントにすれば良かったのではと思える大会だった。
DREAM.2 ミドル級GP2008 開幕戦 速報
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