2008年04月28日に『DREAM』前日会見が行われたが、相変わらず日本の格闘技団体の段取りの悪さが印象に残ってしまうものだった。
結局、ミドル級は16人トーナメントにも関わらず1カードは最後まで決まらず、次大会以降で1試合だけ行うとなっているが実際には未定。参戦と発表されたフランク・トリッグは欠場、カードはほぼ直前まで決まらないと日本の格闘技団体の悪い所が今回も出てしまった。
特にトリッグに関しては海外の格闘技関連のニュースサイトにおいてトリッグ本人が契約してない、出場しないと答えているにも関わらずギリギリまで参戦としていた事は時代錯誤も甚だしいだろう。
今回のトリッグ参戦以前にも『やれんのか! 大晦日! 2007』におけるJ.Z.カルバンvs青木真也もかなり前からカルバンが「大晦日は怪我で試合しない」と海外のメディアで答えていたにも関わらずギリギリまで公表しなかった。
これは『DREAM』のライバル団体『戦極』でも同じで『戦極-SENGOKU- 第一陣』で菊田早苗vsフィル・バローニが発表されたが、バローニは参戦しない事を海外で明言。結果、やっぱり欠場となった。
かつての日本のプロレス・格闘技界は専門誌しかメディアが無く、また専門メディアは主催者・団体と親密な関係で大本営発表をそのまま流せたが、近年はネットの普及によって海外から団体に都合の悪いニュースもリアルタイムで入ってくる。今はそういう時代なのだ。
確かに何でも反応すればいい訳では無いだろう。海外の格闘技メディアにおけるマーク・コールマンの高田延彦戦(PRIDE.5)、クイントン・ジャクソンの桜庭和志戦(PRIDE.15)のある種のワーク示唆など、団体的には無視するしか無いものも多い。
しかし後日談としてのワーク告白はともかく、今後の大会で「契約してない」「試合はしない」と選手本人が答えているものまで無視し続けるのはどうなのだろうか? 海外の英語メディアだから日本のファンは気づかないと思っていても、今の時代、ネットでどんどん日本にも入ってくる。
そうなった時にどちらが間違っていたかはっきり結果が出るにも関わらずギリギリまで隠し続ける。“プロレス村”と呼ばれる体質が未だに残ってるのを見ると、つくづく日本の格闘技団体はプロレスから派生したものだと痛感せざる得ない。
日本の格闘技団体の段取りの悪さ
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