先日行われた戦極で、熱い復活戦を見せてくれた五味隆典選手。前回書いたとおり、今回はこの選手について語らせてもらう。
彼が気になったのは、試合を見てから・・・と言うわけではない。戦極の記者会見を見てから、であった。男性には失礼かもしれないが、可愛い顔をしていて、穏やかな雰囲気の彼。この人はどんな試合をするのだろうかと興味を持った。試合を見たあと、彼にはまったのは、もう言うまでもない。
早い打撃攻撃の数々。素早い体の動き。平素とは異なる、猛々しい表情。そのどれもが、私を魅了した。2つの顔を持っている人はモテると言われているが、このとき少し判った気がした。・・・と、いやそういう話ではなかった。
私が一番惹かれたのは、やはり彼のパンチであった。引き締まった体から繰り出される、強烈で早いパンチ。それが綺麗に決まり、相手がリングに倒れこむ瞬間など、本当に全身の血が沸きあがりそうになったほど興奮した。対石田光洋戦の五味選手は特に良かった。
あの早い試合展開も最高。次の瞬間、試合がどう動いているのか予測できない面白さ。今まで総合格闘技と言うものをあまり見た事がなかったのだが、こちらの方ものめり込んでいきそうな予感である。
話がずれてしまった。少し戻して、最近行われた戦極の対ドゥエイン・ラドウィック戦を。
一年のブランク後の試合と言うことで、どうなるかと思っていたが、ブランクなど微塵も感じさせない戦いっぷりであった。打撃は全く衰えを見せないどころか、威力を増しており、相手選手をたったの2分半でドクターストップへと追いやった。
その時の、返り血を浴びながら戦う彼の姿は、獲物を狩る獣、さしづめ孤高の獅子。本当にかっこよすぎて惚れ惚れしてしまった。これからの試合にもかなり期待が持てそうである。
次の試合はまだ決まっていないようであるが、今から楽しみにしていよう。
山口敏太郎事務所
梅季颯