バス・ルッテンらがPRIDE USAの運営を再び徹底的に大批判

 現地時間3月18日放送のWrestling Observer Liveインターネット・ラジオ・ショーに、PRIDE海外版の元実況担当アナウンサーのマウロ・ラナーロと、解説席にいたバス・ルッテンが登場。一時間に渡って、PRIDE USAのマネージメントに対して、考えうる限りのあらゆる罵詈雑言を徹底的に展開した。

 米国事務所代表ジェリー・ミレン=プロデューサーの穴だらけの発言に対して、すでにライバルUFCの社長ダナ・ホワイトまでがメディアで「イディオット(無能)」「クレイジー」などと公言していたが、ルッテンとレナートは、その憎しみがガチであることを再度アピール。影響力のある番組で徹底的な悪口を全世界の視聴者に向けて発信したことで、PRIDE側の対応が注目されている。

 ミレンの不可解な行動と暴言の数々を、ラナーロは「プロフェッショナル・ジェラシーが原因」と断定。「カーマ・イズ・ア・ビッチ(因果応報)」だと、報復の最終通告をつきつけている。またレナートは感情が爆発、「ジェリーがレナートをクビにした」と触れて回っていることを完全否定。「自分で辞めた!」と涙ながらに強調した。

 特定の団体の経営方針や運営に関して、いわゆる専門誌のメディアが、ここまでさげずんだ表現で、長時間にわたって酷評を展開した例があっただろうか。すでに複数の海外MMAサイトにて、ルッテンとレナートのPRIDE米国事業批判は白日のもとにさらされているが、日本の紙媒体専門誌は、DSEへの遠慮から完全に無視しているようだ。

 ルッテンは株式公開資金を得てMMA事業に新規参入した「IFL」のコーチから、TV番組のホストに就任。レナートはカナダの24時間ケーブル局「ファイトネットワーク」の司会だけでなく、米国の大手ケーブル局SHOWTIMEがスポンサーの新興プロモーショーン「エリートXC」の実況にも就任。PRIDE番組上での数々の言動制約なしに、他団体の名称や動向を政治問題に関係なく正確に伝え、大好評を博している。

 ミルホンネットでは、上記のののしりあいに至る経緯を詳細した「PRIDE身売り騒動の真相」を発売中。2007年の日本の格闘技界の台風となる「エリートXC」について、おそらく日本語では最長のルポタージュでその設立背景と年間計画を詳細している。