米国大手プレミアム・ケーブル放送局SHOWTIMEの巨額資本を背景に、ブームが加熱する総合格闘技市場に参入した新興プロモーションのEliteXC(エリート・エクストリーム・コンバット)が、2007年の日本の格闘技界を席捲するのは確実と見られている。PRIDEからの打診を却下してK-1陣営のHERO’Sと提携を模索していることが、運営会社ProEliteの関係者により明らかになった。
現在インターネットによる無料の格闘技関連サイトは、日米ともにプロのライターが情報を流さなくなったことで、デタラメな偽情報ばかりが氾濫、信頼度が著しく低下して死滅状態にある。ファンが主催するある米国のサイトでは、「UFCが邦貨にして75億円でPRIDEを買収した」という、明らかなインチキが流布されるなど、その混乱ぶりは目に余りある状態にあるようだ。
弊社による新刊本「PRIDE身売り騒動の真相」にその経緯と理由が詳細されているように、PRIDEが米国資本に買収されることはありえない。また、榊原社長がマスコミ向けに繰り返し答弁しているように、「PRIDEは売りに出していない」のだから、米国資本が「売らない」と公言しているものに、手を出すことはないだろう。
今回の騒動は、インターネットを使った情報戦であり、英語の格闘技サイトはUFCからお金を受け取って書き込む工作員と、PRIDE米国事務所の工作員による局地戦争の様相を呈している。もちろん、無料のインターネット媒体に真実が明かされることはない。踊らされている末端の信者たちが、置いてきぼりにされている格好になる。唯一、DSE取締役会で決定したのは「ハッスル」の離別に他ならない。
電子書籍の最大の特徴は字数制限がないことだろう。PRIDE(DSE)の行方については、実話誌や一般誌でも関連テーマの記事が一部掲載されているが、対象読者と字数制限から、マニアを満足させることは難しい。「武道・プロレス・格闘技」専門の媒体であるミルホンネットが315円で販売する作品は、1万字をルポタージュの目安として制作・発表されており、EliteXCの動向など、他で読むことの出来ない裏情報が満載されている。
伊藤雅奈子記者による「女子プロレス・アーカイブ・エピソード」などは、315円の低価格ながら量としては単行本一冊分の貴重な資料集となっている。インターネットの情報に振り回される前に、専門メディアが自信を持って販売するレポートから、なぜ「女子プロレス」が現在の氷河期を迎えたのか、あるいはなぜ「PRIDEは売りたくても売れないのか」を、楽しんで読んでいただければ幸いです。
EliteXCがPRIDEからの提案を却下、HERO’Sと提携交渉へ
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