プロレス美術館館長の「迷走ナビゲーション」

秋山成勲がスキンクリームを塗るシーンをTVカメラクルーが撮影していたのなら、その映像を公開すべきでは?
 まず、今日のBLOGは全て私の憶測で書こうとしているもので、何の確証もないことを断っておきたい。
 FFG(K-1)は昨年大晦日「Dynamite!!」(12月31日京セラドーム大阪)のメーンイベントで行われた桜庭和志vs秋山成勲において、10日以上も経った1月11日、公式記録(レフェリーストップによる秋山の勝利)を覆し、試合の不成立を発表した。試合終了から、11日の発表当日まで、250時間にも及ぶ長い時間は、何を意味するのだろうか、大変興味深いところである。単なる対応が遅れただけとは思えない。桜庭、秋山それぞれの関係者を含めた両軍、および主催者の三者が、この事件によって被るダーティーイメージを最小限に抑えるために、さまざまな議論が交わされたのではないだろうか。大会主催者のFFGは秋山に対する疑惑の検証を終えたものの、判明した事実はあまりにも悪質。そこで、その真実をストレートに公表する勇気はなく、弁明手段として、最良のストーリー作りに時間を要したのではないか、と推測できる。もしグローブ疑惑問題も含め、真実の一部始終を公表すれば、“秋山の永久追放”以外の処分はあり得ない。これでは秋山個人の選手生命に関するだけではなく、主催者であるFFGのイメージダウンも避けられない。 
 そこで、プロレス的なアングルの完成をもくろみ、とにかく、考えられたストーリーから一切の矛盾点をさらけ出さないことを念頭に、今回の“発表事項”を250時間かけて、完成させたのかもしれない。すると、この試合のマッチメークから試合終了後の桜庭の猛アピールまでは、ガチンコ勝負だったものが、年越しを境に一気に“アングルの世界”と化してしまったことになる。だが冒頭に書いたように、これも全て私の憶測。今後、主催者側が“ある映像”を公開することで、私の憶測が的外れであったことを痛感させられる日が来るかもしれない・・・。もちろん、ある映像とは「バックステージで、秋山が堂々とテレビのハンディーカメラの前でスキンクリームを塗っていた」とする映像である。