(C)Road FC
12月10日(現地時間)に韓国・ソウルで『Road FC 35』が開催された。
韓国最大のMMA団体となったロードFCだが、日本や中国に進出しており今回は母国である韓国に戻ってのソウル大会となった。
メインはチャリティーマッチで50歳でMMAデビュー、韓国の有名なアクション俳優であるキム・ボソンのデビュー戦。ファイトマネーはチャリティーに寄付する事になっている。日本の武士正と対戦となった。試合は、武士正がテイクダウンを決め、腕十字を仕掛け、最後は打撃でTKO勝利。もっとも50歳でデビューする俳優という事を考えれば、残酷だが当然の結果になったということ。但し、ガチンコの勇気は讃えられるべきだ。
セミファイナルではライト級王座戦が行われ、日本固有の領土である竹島に関して公開計量で挑発の材料に使い、政治を格闘技に持ち込むという最低の行為をした王者クォン・アソルに元修斗環太平洋ウェルター級王者にして藤井惠の夫・佐々木信治が挑戦した。惜しくも佐々木信治が敗れたものの、アソルの格闘技にそうした政治的な問題を持ち込む事は明らかに問題視されるべき呆れた行為だろう。
さらにヘビー級王座戦も組まれ、韓琉大巨人チェ・ホンマンを倒して初代王者となったマイティ・モーが、メガトンファイター、カルロス・トヨタの挑戦を受けた。試合は観客の希望通り、大男の殴り合いでモーが右のフックから右アッパーで豪快にトヨタをKO。まさしくメガトンな結末となった。
■ Road FC 35
日時:2016年12月10日
場所:韓国・ソウル
<メインイベント 第8試合 スペシャルチャリティーマッチ/ウェルター級>
○武士正=近藤哲夫(日本/FightingTeam A-TOYS)
1R 2分35秒 TKO
●キム・ボソン(韓国)
<セミファイナル 第7試合 ライト級王座タイトルマッチ>
○クォン・アソル(韓国/王者)
1R 3分37秒 TKO
●佐々木 信治(日本/総合格闘技道場BURST)
<第6試合 無差別級王座タイトルマッチ>
○マイティ・モー(米国/王者)
1R 1分10秒 KO
●カルロス・トヨタ(ブラジル・日本)
<第5試合 ミドル級王座タイトルマッチ>
○チャ・ジョンファン(韓国/王者)
4R 2分40秒 TKO
●RYO(韓国/日本)
<第4試合 バンタム級>
○キム・スーチョル(韓国)
2R 3分49秒 腕十字
●清水 俊一(日本/総合格闘技宇留野道場)
<ライト級>
○ブルーノ・ミランダ(ブラジル)
1R 2分59秒 TKO
●キム・スンヨン(韓国)
MFP: Cup of the Eastern Borders 2
(C)MFP
12月10日(現地時間)にロシア・ハバロフスクで『MFP: Cup of the Eastern Borders 2』が開催された。
ロシアで精力的に大会を開催しているMFPだが、今大会はエースであるエフゲニー・エローヒンがメイン。MFPでエローヒンが出場する場合、保持するMFPヘビー級王座の防衛戦で世界の強豪を迎え撃つという図式となっている。これまでエローヒンは、ジミー・アンブリッツ、ジェフ・モンソン、ブレット・ロジャース、ヴァレンタイン・オーフレイム、マイク・カイル、エリック・プリンドルという錚々たる面子を倒し12連勝している。更にエローヒンは日本のDEEPと提携したWSOF-GCにも参戦しており、日本大会でWSOF-GCヘビー級王者にもなっている。
週刊ファイト総力取材
日本勢負け越し!渡辺久江5年ぶり勝利!郷野、児山1RKO敗戦!~WSOF-GC 2 JAPAN~
そんなエローヒンが迎え撃つのは、あのジェロニモ・ドス・サントスだ。サントスはUFCと契約するも健康チェックをクリアできず、一試合もせずにリリースになった悲劇の戦士で、現在はロシアを主戦場としている。試合は、身体の大きいサントスがテイクダウンに成功すると、グランドでバックを制しエローヒンにチョークを仕掛けるという展開。その後もラウンドが進んでもテイクダウン、グランドで上をキープして攻め続ける。身体が大きいサントスにこういう戦いをされるとエローヒンは防戦一方となり、判定でサントスが勝利。勝利がコールされるとサントスは感極まってひざまずき、エローヒンはサントスを称えた。
■ MFP: Cup of the Eastern Borders 2
日時:2016年12月10日
場所:ロシア・ハバロフスク
<ヘビー級王座タイトルマッチ>
○ジェロニモ・ドス・サントス(挑戦者/ロシア)
判定
●エフゲニー・エローヒン(王者/ロシア)
電子書籍版は週刊ファイト12月22日号新日2017高橋ラウェイ三沢光晴Gサスケ鷹の爪UFC新日キックに収録されました。
ROAD FC日本大会 週刊ファイト総力取材
チェ・ホンマン6年ぶり復帰もKO負け!韓国ROAD FC日本初上陸