7月にタイ国プロムエタイ協会フライ級王座を防衛した福田海斗(キング・ムエ)が19日(月)のラジャダムナンスタジアム興行「スック ワンキントーン」に出場、第5試合でペットチャイナートと30万バーツ(約100万円)の賭け試合を行い見事3RKO勝利をおさめた。
今年前半は超強豪ばかりとの対戦で連敗が続いていた福田だが、7月の試合でトゥッカターペットを判定で下し王座防衛に成功、試合体重を113〜115ポンドに上げ、スーパーフライ級でのランキング入り&王座戴冠を狙っている。対戦相手のペットチャイナートはこのところ、ラジャダムナンで3連続KO勝利を挙げており、ここで福田を下し一気にランキング入りを狙いたいところであったが・・・。
試合は、序盤からペットチャイナートが積極的に仕掛け、鋭い右ローやフェイントを織り交ぜたパンチで福田を脅かす。福田は落ち着いて前蹴りで押さえ、クリーンヒットを許さない。第2ラウンドに入り、福田は左ミドルで先制、ペットチャイナートも蹴り返すが福田はすぐにストレートを打ち込み得意の首相撲へ。ここで膝をしっかりと入れていきたい福田だが、ペットチャイナートも上手に腕をロックし良い体勢を取らせず、逆に福田をコカして実力を見せつける。しかし福田はかまわず遠い間合いから左右テンカオ。このラウンド終了時で5ー3で福田有利。
そして第3ラウンド、福田が前に出て首相撲へ持ち込み真っ直ぐの膝を蹴り込む。ペットチャイナートも応戦し、福田の膝のタイミングを狙ってコカし技。福田は数回コカされるものの、ペットチャイナートの組む展開を嫌がる動きを見逃さず、フェイントからの右膝!綺麗にペットチャイナートのボディに突き刺さり、ダウンするもすぐに起き上がったためレフェリーはカウントを取らず続行、しかしダメージは大きく最後は首を完全にロックし左右の膝の連打で倒れたところでレフェリーが試合を止め福田の3RKO勝ちとなった。
ラジャダムナン平日興行の第5試合という、セミファイナルに近い試合順でKO勝ちをおさめたことで、関係者から俄然注目を浴びるようになった福田。この試合を観ていたラジャダムナンスタジアムの総支配人、プライ・パンヤーラック氏が「年末のラジャダムナンスタジアム生誕記念興行」へ出場しラジャダムナンタイトルマッチを行なわせる、と言及した。
とはいえ、生誕記念興行は各プロモーターの持ち回り運営であるため、プライ支配人の意向がどこまで生かされるか不明ではあるが、もし実現すれば史上初めての快挙となる。
他の追随を許さない福田の活躍、今後の動向に注目が集まるであろう。
■ ラジャダムナンスタジアム興行「スック ワンキントーン」
日時:9月19日(月)
会場:タイ・バンコク ラジャダムナンスタジアム
<第5試合 114ポンド契約 3分5R>
○カイト・ウォーワンチャイ(福田海斗/キング・ムエ/タイ国プロムエタイ協会フライ級王者)
3RKO(膝の連打)
●ペットチャイナート・シットカムナンヌン(タイ)
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