JWPが昨年7月以来の名古屋大会を開催。入場式ではコマンドボリショイが「JWPが1年ぶりに名古屋に帰ってきました! 私にとって名古屋はライブをさせて頂いたり、ボディビルに挑戦したり、とっても縁のある大好きな街です」とあいさつすると、試合前のオーディションで合格者が出たことを発表。
末は安里紗かボリショイか?16歳・180度開脚を誇る久怜愛(くれあ)JWP入門テスト合格!
「近い将来、名古屋出身のJWPの選手が誕生することを皆さん楽しみにしていてください。JWPには若い選手がどんどん育っています。今日は若い選手にあいさつしてもらいたいと思います」とリング内を見渡すと、選手たちがみんな手を上げるがボリショイはRiNOを指名。「7月24日にデビューさせて頂きました大阪出身のRiNOです! 今日は自分を一生懸命出して覚えて頂けるように頑張っていきたいと思います!」と元気よくあいさつした。
第1試合の若手世代の純血タッグマッチは、前週にデビューしたばかりのアイビス咲蘭とRiNOが登場。キャリアに勝るラビット美兎がブレーンバスターから助走をつけてのエルボーを叩き込んでRiNOをフォールし、咲蘭とともに勝ち名乗り。
ビクトリーロードとしてLeonに挑んだ勝愛実はマッド・スプラッシュをキックアウトするなど粘りを見せるが、スピンキックの連打でペースを握ったLeonがキャプチュードバスターから3カウントを奪取。Leonが右手を差し出すが、勝は握手を拒否した。
第3試合は『WANTED’14』KAZUKI&ライディーン鋼vs豊田真奈美&男盛という異色カード。男盛のふんどしがずれて試合が中断するアクシデントで会場の笑いを誘うが、最後は豊田が豪快なカカト落としからJOクインビーボムにつないで鋼を仕留めてみせた。
セミファイナルではコマンドボリショイと倉垣翼が、倉垣のJWP退団後は初めてとなるシングル対決。手足の取り合いなど静かな立ち上がりから、ラリアットやリフトアップなどを繰り出していく倉垣は、ボリショイから教わったというジャベ(メキシコの関節技)を披露。しかし、ルナ・ウイングをかわして自爆を誘ったボリショイは2発目のメタル・ウイングを切り返すと、倉垣の肩に飛び乗りライムライトで丸め込んだ。
マイクを持ったボリショイは、「ますます怪力に拍車がかかって当たるたびに恐ろしいよ。翼がJWPを退団してフリーとして活躍して、もう闘えないと思った日もあったけど、こうして今日シングルで闘えたこと、そして『全力バタンキュー』というチームで一緒に闘っていけること。私は本当に嬉しく思って、同じプロレス業界にいる限り必ずどこかで会うと思ってるし、縁は切れないと思ってるから、これからも一緒に闘っていきましょう」。握手を交わした倉垣が「俺を育てたお母さんだーっ!!」と叫ぶと、ボリショイは「お姉さんぐらいにしといて。年齢非公開なんだけどね」と会場を笑わせた。
メインイベントは『ベストフレンズ』中島安里紗&藤本つかさの持つJWP&デイリースポーツのタッグ王座に、中森華子&木村花が挑戦。前週の後楽園大会で高橋奈七永&世志琥に初黒星を喫し、試合後に不協和音が生じたベストフレンズはコール時に並び立つ時もすき間を開けるなど関係が不安視されたものの、2人で中森をロープに振ると、ダブルのドロップキックを発射。切り返される場面はありつつも問題ないコンビワークで試合を進めていく。まだデビュー数戦目の花は中島とのエルボーの応酬で意地を見せると、中森のアシストからブレーンバスターを成功させる。ベストフレンズに捕まりながらも粘りを見せる花だが、最後は藤本の延髄斬りから中島がジャーマンにつないで花に快勝。互いの意思を確認し合ったベストフレンズは握手を交わし、それぞれ2本のベルトを受け取った。
■FLY high in the 25th anniversary in名古屋■
日時:7月31日(日)(13:00)
会場:愛知・名古屋 クラブダイアモンドホール
観衆:180人
<JWP純血タッグマッチ・20分1本勝負
○ラビット美兎、アイビス咲蘭
(10分24秒/ランニング・エルボースマッシュ→片エビ固め)
藤ヶ崎矢子、●RiNO
<ビクトリーロード・30分1本勝負>
Leon(14分52秒/キャプチュード・バスター→片エビ固め)勝愛実
<スペシャルタッグマッチ・20分1本勝負>
○豊田真奈美、男盛
(13分43秒/ジャパニーズオーシャン・クインビーボム→体固め)
KAZUKI、●ライディーン鋼
<スペシャルシングルマッチ・30分1本勝負>
コマンドボリショイ(11分1秒/ライムライト)倉垣翼
<JWP認定タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグ選手権試合・30分1本勝負>
○中島安里紗、藤本つかさ
(17分17秒/ジャーマン・スープレックス・ホールド)
中森華子、●木村花
※第47代JWP認定タッグ&第20代デイリースポーツ認定女子タッグ王者組が3度目の防衛に成功。
★メインイベント後のマイク
中島「(花に対して)メンタルレベルだったら勝ってる…? だからなんだよ。こっちのメンタルが弱えーのはな、いまに始まったことじゃねぇんだよ! どんなメンタルレベルだろうがな、私はオマエなんかには負けねぇよ。かーちゃん連れて来いよ。オメーじゃねぇんだよ。8月14日両国、ベストフレンズvs中森華子&木村響子。あるべきカードで勝負しましょう。私はな、迷ってもねぇし、悩んでもねぇんだよ! 真っすぐ落ち込んで…今は真っすぐ上向いてんだよ! 私は…自由にやらせてもらう。私は私の闘い方でやっていく。(藤本に向かって)私は1人でも大丈夫だよ。でも…別に一緒でもいいよ」
藤本「8月14日…“ベストフレンズ”ね!? 木村響子とシングルじゃなくていいのね?」
中島「タッグのベルトを懸けて! ベストフレンズで」
藤本「名古屋のお客さんが証人ですよ? ベストフレンズでタッグのタイトル懸けて、中森華子&木村響子とやりましょう」
中島「また名古屋…ベストフレンズで、次は歌を歌いたいと思います! 今日はありがとうございました」
★ベストフレンズ
中島「まぁ当然の勝利といっていいと思います。私は1週間前の負けを引きずっていないので。今は真っすぐ上を向いています」
藤本「今の安里紗の言葉をどこまで信じるかは皆さん次第だと思うんですが…引きずっても引きずらなくても、タッグを防衛することだけは果たせたのでホントに良かったなと、今ちょっと安心してます。このベルトが1つの私たちのつながりだと思うので…」
━━この1週間、2人の間でコミュニケーションは?
藤本「まったくなかったんですけど昨日、私誕生日だったんですよ。アイスリボンの道場で生誕祭をやらせてもらったんですけど、最後の最後に突然ポッと現れて、無言で花束を渡してそのまま去って行った…」
中島「記憶がないんで、わかんないですけど…」
藤本「生霊だったのかもしれないですね」
━━対戦相手の中森&花について。
中島「どうもこうも…なんで(試合を)やったかって言ったら、断る時間もなかったんで。そもそも勝ったのは中森華子と木村響子なわけで。そこに“娘が来ます”って、なんか血がつながってりゃそれでいいのかって話で。まぁでも確実に防衛できる相手だったんで、次が本番だと思ってます」
藤本「私、木村花選手とホントに試合をしたくなくて…あんな可愛くて手足の長い人っていないじゃないですか。その人の隣に並ぶこと自体がホントにイヤで…。今日はやっと試合を終えてホッとしています。木村響子さんが引退決まってるじゃないですか。花ちゃんとは今後も試合が出来ると思うんですよ。木村さんとは今しかなくて、いつ引退かわからないですけど、今しかないんだったら私は木村響子と試合がしたいので。安里紗が言ってくれたのは…何も言ってなかったけど“伝わってたのかな、私の気持ちは”と思いました」
━━後楽園では解散危機と言われていたが、仲直りした?
中島「解散危機って言ってるのは周りの勝手だと思うので。どう思ってもらおうが構いませんけど。つっかが私に付いてくる限りは、解散っていうのはないんじゃないですか?」
藤本「私は、安里紗が私に付いてくる限りは解散っていうのはないと思います」
★中森華子&木村花
中森「やっぱりリング上ではキャリアとか関係ないし、ホントに悔しい気持ちでいっぱいです」
花「自分はやっぱり母親代理とは思われたくなくて…母親に変わらないぐらいの闘いを出来たらなと思ってたんですけど、やっぱりまだまだだなっていうのが身に染みて感じましたね。もっと強くなって、母より強いレスラーになりたいです」
━━次は木村響子とのタッグでベストフレンズに挑むが。
中森「そうですね。ホントは先日の後楽園で勝ったのは中森華子&木村響子。でも、その勝ちをムダにしないように今日があったんですけど…。引退が決まってる木村響子と組んで何かをするっていうのは、もうこれがもしかしたら最後かもしれないし“次はないかも”って思ってるし。ラストチャンスだって思ってます。私たち以外は考えられないと思います、タッグのベルトは」
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