還暦で電流爆破デスマッチを行って、第一線から退くことを表明している“邪道”大仁田厚(58)が残されたプロレス人生の中で、新たな“爆破エンターテイメントに着手する。
7月11日、都内で記者会見を開いた大仁田は、新団体「ファイヤー・プロレス」の設立を発表した。旗揚げ戦は8・26東京・ディファ有明で開催し、7・8新木場での「ケンドー・カシンVSパンディータ・ワンマッチ興行」で遺恨が深まった、はぐれIGF軍を、「はぐれ大仁田軍」として迎撃する。試合形式は有刺鉄線を使ったものとなる。また、旗揚げ戦には、大仁田とゆかりある大物外国人選手の参戦もプランされている。
新団体は、「ファイヤー株式会社」(仮称)として、8月に登記予定。大仁田自身は新会社の代表とはならず、“選手代表”の形となる。これまで使用してきた電流爆破(4面爆破)、電流爆破バットに加え、電流爆破デンジャラス鬼棒、邪道ロケット(7・17岡山で初披露)を新たに取り入れ、そのほかにも最低でも5種類の新爆破マッチをプランしているという。また、女子部の責任者として、堀田祐美子が就任した。
団体コンセプトは特殊効果や火薬などを利用して、老若男女が楽しめる“明るい爆破エンターテイメント・プロレス”を目指す。また、大仁田は「超花火シリーズ」(ファースト・オン・ステージ主催)が掲げる地方創生、イジメ撲滅に共鳴しており、それらにも取り組んでいく。
新団体を設立するが、超戦闘プロレスFMW、超花火との協力関係は継続し、今後も出場していく予定だ。
旗揚げ戦後は、9月に名古屋大会、10月に九州で博多など7~8試合程度を予定。首都圏でも開催するが、地方興行に比重を置き、はぐれIGF軍のみならず、UWF軍との抗争も続けていく。
大仁田は「残り、あと約1年3カ月。世界も広いが、日本も広い。ZERO-1(超花火)の巡業で気付いたんだけど、プロレスは大衆文化として根付いてる。新しい爆破エンターテイメントとして、ファイヤー・プロレスで地方を回って、新たな息吹を吹かせたい。残り少ないプロレス人生だし、その集大成として、本当の自分の世界をつくっていきたい」とコメント。
堀田は「大仁田さんと初めて会ったのは2年前に、井上京子と電流爆破をやったとき。とても熱い人だと感じた、女子プロが低迷していて、なかなか地方にも行けない。大仁田さんの名前を利用して、この機会に地方に行って、一緒に盛り上げていきたい.若い選手、旬な選手を出していきたい」と話した。
大仁田は「何でもありだし、堀田選手には、“爆破女子”を育ててほしいし、おもしろい試合を提供してほしい」として、女子選手にも爆破マッチにトライしてもらう意向だ。
日本のインディペンデント・プロレスの祖ある大仁田が、残されたプロレス人生を、
ファイヤー・プロレスで縦横無尽に駆け抜けることになりそうだ。
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