小澤vs大岩のタイトル戦!泰斗vs東本の無敗対決!8・20名古屋「Krush.68」

 6月30日(木)東京・大久保にあるGSPメディアセンターにて、8月20日(土)愛知・名古屋国際会議場イベントホールで開催される「Krush.68 ~in NAGOYA~」の記者会見が行われた。

■小澤vs大岩
 8・20「Krush.68~in NAGOYA~」-58kg王者・小澤海斗「武尊ともう一回やるまでは絶対負けない」挑戦者・大岩龍矢「小澤はチャンピオンに相応しくない」

 今大会で初防衛戦を行うことが発表されていた-58kg王者・小澤海斗の対戦相手がチームドラゴンの大岩龍矢に決まった。6・24K-1代々木大会で武尊との遺恨マッチに敗れた小澤が、武尊と同門の大岩を初防衛戦で迎え撃つという図式の一戦となった。

 会見には宮田充Krushプロデューサーと佐藤嘉洋・大会実行委員長が出席し、小澤と大岩が揃って登場。会見ではまず佐藤実行委員長がこのタイトルマッチについてコメントした。

「今回メインイベントで小澤海斗VS大岩のタイトルマッチが決まりました。地方大会だから手抜きになると思われるかもしれませんが、そういうことは一切なしで通常の後楽園大会と遜色ないカードを組むことが出来たと思います。

 小澤選手は先日のK-1で武尊選手と壮絶な打ち合いをして、本当に素晴らしいファイトをしました。試合前に強気な発言をするとリングで弱気になる選手が多い中、最後まで決して闘志が衰えることなく戦い抜き、さすがKrushのチャンピオンだと感心しました。

 対する大岩選手とは中国遠征で一緒になったことがあります。その時、大岩選手はセコンドで来ていたのですが、試合前の夜中に急遽腕相撲大会が始まって、大岩選手はコヒさん(小比類巻貴之)にも勝って、その剛腕ぶりを見せつけました。しかも腕相撲で使っていたテーブルをへし折ってしまい、現地の人にものすごく怒られたエピソードがあります。そのくらいの剛腕を持っている選手です。

(大岩を挑戦者に選んだ理由は?)大岩選手は武尊選手の盟友です。ストーリーとして、小澤選手と大岩選手どちらが勝ってもいい感じで盛り上がっていくんじゃないかなと思います。また大岩選手は腕力はあるけれど、もっと試合でそれを活かすことが出来ると思っています。今回のようなビッグチャンスを与えることで、今まで以上に身体を使えるようになれば、もっとKOが量産できるようになると思って組みました」

 地元・名古屋で王座挑戦のチャンスが巡ってきた大岩は「前回のK-1を見て、ものすごく盛り上がる試合をした小澤選手と戦えることを光栄に思います。そしてこのビッグチャンスを下さった関係者に感謝しています。このチャンスを逃したら、ベルトはかなり遠くなると思うので、人生をかけて練習して必ず獲ります」と挨拶。

「小澤選手は気持ちも根性もあって、試合も面白い選手」と評価した上で「みんな打ち合いを期待しているだろうし、僕も打ち合いは大好き。僕のパワーは-58kgでもトップだと思うので、小澤選手と打ち合えることを楽しみにしています。武尊がKOできなかった分、僕がKO勝ちします」とKO勝利を予告した。

 一方、挑戦者・大岩の地元に乗り込む形での防衛戦となった小澤は「俺は武尊ともう一回やるまで負けられないし、このベルトは俺のもの。だから誰にも渡す気はない」とキッパリ。大岩の印象を「パワーだけ」を一刀両断し「(武尊戦を終えて変わったことは?)何もない。悔しい。それだけ。挑戦を受ける立場? そこらへんも別になんも思ってないんで。とにかく俺はこのベルトを誰にも渡す気はない」と大岩は眼中にないと言わんばかりに続けた。

 すると大岩が「ちょっといいですか?」とマイクを握り「正直思っていることをはっきり言いますけど、-58kgのベルトは小澤選手には相応しくないと思っています。試合前の発言とか行動とか、言い方は悪いけどヤンキーなのかなって。そんな選手はチャンピオンに相応しくない。だから僕がベルトをドラゴンに持って帰ります」と小澤にチャンピオン失格の烙印を押す。

 これに小澤が「ベルト渡す気ねえって言ってんだろ」と不快感を露わにすると、大岩は「最後に立っているのは僕なんで見ていてください」と不敵に言い放ち、会見場には緊張が走った。

 早くも舌戦を繰り広げている小澤と大岩。会見の最後、小澤が改めて「武尊とやるまで絶対負けないんで」と武尊との再戦をアピールすれば、大岩も「自分が生まれ育った名古屋でタイトルマッチができるというのは、僕がチャンピオンベルトを巻く興行だと思っています」と地元での王座奪取に闘志を燃やす。

 Krush-58kgのベルト、そして武尊を中心に巻き起こった因縁のタイトルマッチ。最後にベルトを巻いているのは小澤か?それとも大岩か?

■泰斗vs東本
 8・20「Krush.68~in NAGOYA~」泰斗VS東本央貴の名古屋大会・無敗対決が実現!「自分らしく自由に戦う」(泰斗)VS「進化した姿を見せたい」(東本)
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 今回で5年目を迎えるKrush名古屋大会。2012年の第1回大会から5年連続出場を果たす泰斗は東本央貴と対戦することが決まった。泰斗と東本は2013年のKrush代々木大会で対戦しており、この時は東本が判定勝利を収めている。

 地元・名古屋でリベンジマッチを迎える泰斗は「東本選手には3年前に判定負けしていて、その時は鼻も折れて、まぶたも切れて結構なダメージを負ったんで、ここで必ずリベンジしたいと思います」と挨拶。

 昨年の名古屋大会で泰斗は-65kg王者NOMANの持つベルトに挑むもドローに終わり、今回は第4代-63kg王座決定トーナメント準決勝で平本蓮に敗れて以来のKrush参戦となる。

「僕はトーナメントを含めると3回ベルトに絡むチャンスがあったんですけど、3回とも負けてしまって、もう(格闘技は)嫌だなという時もありました」と過去の悔しさを振り返り「Krushに出始めた頃からKrushのベルトに憧れていたし、ここで一番になりたいと思ってやってきました。プロである以上、必ずベルトを巻くぞという気持ちでモチベーションを上げて頑張っています」と王座奪取へ向けて燃えている。

 対する東本は今年4月にMAD MAX GYMからK-1ジム・チームドラゴンへ移籍し、今回がその初戦となる。

 会見の冒頭で関係各位に感謝の言葉を述べた東本は「ドラゴンは過酷なトレーニングで有名なことは知っていて、腹を括って行ったんですけど、みんな強くてボコボコにされてしごかれてます。でもこの2カ月ちょいで何とか練習に慣れてきた感じはあるし、きついトレーニングにも充実して取り組めていると思います」と新たな環境での練習に手応えを感じている。

 過去の名古屋大会で泰斗は5戦4勝1分、東本は2戦2勝と無敗。今回の一戦は名古屋で抜群に強い選手同士の“名古屋大会・無敗対決”という見方も出来る一戦だ。

 会見に同席した佐藤嘉洋・大会実行委員長も「僕の中で2人は非常にムラのある選手という評価で、良い時はとても良いんだけど、悪い時はどうしたの?というような試合をする。その2人の試合を名古屋で組んだのは、2人とも名古屋で抜群に強いからです。いい時同士の2人でとてもいい試合になると思います」と名古屋大会だからこそ見たいカードだと力説する。

 両者とも好不調の波が激しいことを認めつつ、名古屋大会での爆発をファンに約束している。

泰斗
「僕は試合当日の朝に調子がいいかどうか分かるんですけど、名古屋大会の時はいつも調子が良くて、自分でも笑っちゃうくらいです。ただ最近は自分らしい動きができていないし、僕は自由に戦ったら強いと思うので、今回は自由に戦いたいと思います。

 東本選手とはいつか戦いたいと思っていたし、これも縁だと思います。名古屋大会は僕が盛り上げないと始まらないと思うし、見ている人を楽しませます」

東本央貴
「僕は調子いい時は神の領域に入ったと思うくらいパンチが見えるんですけど、調子が悪い時はしょうもないパンチをもらってKOされてしまいます(苦笑)。チームドラゴンに入って、そこを徹底的に直しているので、それを次に活かしたいと思います。

 泰斗選手は次のタイトル挑戦に近い選手やと思うし、その選手に勝って自分が強いということをアピールしたいと思います。自分がどれだけ変わって成長したかを見せて、すぐに自分もベルトを巻きたいという気持ちです」

 名古屋大会をド派手に盛り上げるのは泰斗か? それとも東本か?

■堀尾vs倉崎
 8・20「Krush.68~in NAGOYA~」堀尾竜司、もう一度トップ戦線に這い上がる!対する倉崎昌史は佐藤嘉洋も認める凶暴系!?
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 3・20「Krush.64」で寺戸伸近に敗れて、-55kg王座から陥落した堀尾竜司。再起戦となる一戦で名古屋の倉崎昌史と対戦することになった。

 約5カ月ぶりにKrushのリングに帰ってくる堀尾は「3月の防衛戦で負けて王座から陥落しました。僕に勝った寺戸選手は9月大会でチャールズ・ボンジョバーニとやることになって、本当にそれをうらやましく思っています。僕はもう一度トップ選手が鎬を削る舞台にいきたいので、ここでつまずかずいい試合をして再スタートを切りたい」と仕切り直しの挨拶。

 対戦相手の倉崎については「-58kgでもやっていたのでフィジカルの強さがある。パンチも蹴りも強い一発がくると思うので気を付けて戦いたいと思います」と攻撃力に警戒する一方「試合に負けて、これだけ間隔が空いたのは初めてです。ずっと悔しい気持ちのまま練習してきたので、今までで一番強い自分を見せられると思います」と自信をのぞかせる。

 また堀尾は滋賀県の出身で大会当日も滋賀から両親や仲間たちが会場に足を運ぶという。「普段見に来れなかった友達が来てくれると思うので楽しみです」という堀尾は「うちの両親は過去3戦くらいしか応援に来たことがないのですが、今回は名古屋まで来てくれるそうです。名古屋大会に出場が決まった時点で『お母さん、泣けてきたわ』と連絡があったので、両親にここまで来たという姿を見てもらいたいです」というエピソードも明かした。

 対する倉崎は「堀尾選手はチャンピオンから陥落したとはいえ、-55kgでトップ中のトップだと思っています。僕のキャリアで最強の相手なので、タイトルマッチではないけどベルトを獲りに行くくらいの気持ちで練習して試合に臨みたいと思います」と気迫のこもったコメント。

 堀尾の印象を「すべてが上手いけど、一番の印象は飛びヒザ蹴りです」と話しつつ「名古屋大会は今回が3回目なんですけど、前回は負けてしまいました。地元では絶対に負けたくないので、必ず勝ちに行きます」と必勝を誓う。

 会見に同席した佐藤嘉洋・大会実行委員長は「一度、倉崎選手とスパーリングしたことがあるのですが、軽いスパーでも思いっきり攻撃を出してくる凶暴性のあるファイター。熱いハートを出して戦う堀尾選手とは噛み合う試合になると思います」と熱戦を期待。

 堀尾・倉崎も「期待を裏切らないように自分らしい試合をしてKOを狙って行きたい」(堀尾)「気持ちの強さは負けていないと思うし、絶対に噛み合うと思います」(倉崎)と口を揃える。元王者・堀尾と佐藤実行委員長も認める凶暴系?倉崎による激闘に注目だ!

決定対戦カード(6月30日現在)

[Krush -58kgタイトルマッチ/3分3R・延長1R]
小澤海斗(K-1ジムEBISU小比類巻道場)
vs.
大岩龍矢(K-1ジム・チームドラゴン)
※王者:小澤は初防衛戦※

[Krush -63kg Fight/3分3R]
泰斗(GET OVER)
vs.
東本央貴(K-1ジム・チームドラゴン)

[Krush -55kg Fight/3分3R]
倉崎昌史(GET OVER)
vs.
堀尾竜司(TRY HARD GYM)

[Krush -60kg Fight/3分3R]
宮地謙太朗(GET OVER) 
vs.
剣闘士“俊”(K-1ジム総本部チームペガサス)

[スーパ-ファイト/Krush -65kg Fight/3分3R・延長1R]
野杁正明(K-1ジムEBISU小比類巻道場)  
vs.
ラズ・セルキシアン(アルメニア/TOP TEAM BEVERWIJK)

<出場予定選手>
林京平(JTクラブジム)
藤村大輔(A-BLAZE×KICK GYM)
篠原悠人(DURGA)
瑠輝也(TRY HARD GYM)
川口拓真(K-1ジム総本部チームペガサス)
上田誠也(K-1ジム大阪Number.8)
蔵人(名古屋JKファクトリー)
山下和希(MAD MAX GYM)

※2016.6.30現在/延長の有無は試合順により決定。/出場選手はケガ等により変更となる場合があります。

日時:8月20日(土) 16:00開場/17:00本戦開始(本戦開始前にオープニングファイト数試合予定)
会場:愛知・名古屋国際会議場イベントホール
アクセス:愛知県名古屋市熱田区熱田西町1番1号 tel.052-683-7711(代表)
      ※地下鉄名港線「日比野」駅、地下鉄名城線「西高蔵」駅よりそれぞれ徒歩5分
主催・運営:株式会社グッドルーザー
協力:公武堂/株式会社M-1スポーツメディア
制作:株式会社ブロンコス
料金:SRS席 10,000円 RS席 7,000円 S席 6,000円 A席 4,500円
※消費税込み/全席指定/当日は全席500円アップ/小学生からチケットが必要となります。
チケット発売所:チケットぴあ(Pコード 594-620) tel.0570-02-9999
e+(イープラス)(パソコン&携帯同じアドレス)
ローソンチケット(Lコード 43051)tel.0570-084-003 
公武堂 tel.052-241-2511 http://www.koubudo.co.jp/
株式会社グッドルーザー tel.03-6450-5470 (電話予約)
Krush Web Shop
問合せ:株式会社グッドルーザー tel.03-6450-5470

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